リモートワークが浸透した結果として、会社のPCはラップトップ型(いわゆるノートPC)が増加したように思う。ノートPCの良さはその可搬性なのだけれど、その代わりに犠牲にするものもある。ディスプレイの小ささと、キーボード位置の固定、拡張性の低さだ。
なので、潤沢な予算があるのであれば、会社にはデスクトップPCを置いておいて、移動時にはノートPCを使うというのが理想的なのだと思われるけれど、社員1人に2台のPCを割り当てられる企業はそう多くないだろうし、複数台割り当ててしまうと、ノートPC紛失の発見が遅れることも考えられる。
以上のことから、ノートPCをデスクトップPC的に使用するというのが現実解だろう。では、デスクトップPC的なノートPCの使用方法とはどんなものだろうか。
デュアルディスプレイ
ノートPCの最大の弱点である、画面の小ささであるが、これは外部モニタを接続してしまえばよい。最近のPCであれば、USB のType-CポートとHDMIポートがついているだろうから、Type-Cポートに「HDMI変換アダプタ」的なものをつけてしまえば、外部ディスプレイが2つつけられることになる。基本、大きさの同じディスプレイ2つは作業効率を格段に高め、かつディスプレイは現在非常に安価なので外付けのデュアルディスプレイは必須の装備といえる。
Windowsのデュアルディスプレイ設定
外部ディスプレイ表示時に非常に邪魔になるのが、ノートPC本体のディスプレイ表示だ。本体ディスプレイは、ほかのディスプレイに比べて小さいので、カーソルが迷子になりがちだ。なので、「外部ディスプレイ接続時は本体ディスプレイ非表示」の設定を行った方がよいだろう。
外付けキーボード
ノートPCのキーボードはどんなに頑張っても使用者の好みには合わないので、基本外付けキーボードをつけるとよい。
5000円くらいで「配給品」を用意し、配給品を使用する人には配給品を渡す、好みのキーボードを使用したい人には、個人的な購入と使用を許可し、配給品を渡さないというようなルールを作ればよいのではないか。
拡張性
ノートPCは拡張性がほぼ存在せず、できたところでメモリ増設とSSDの増設くらい。現状であればメモリは最低でも16GB、SSDは256GBは用意した方がよいが、増設せずにそのノートPCの一生を終わらせたいのであれば、購入時にSSDを512GBにしておいた方が無難だろう*1。
交換できないであろうCPUについてはCore i5相当(Ultra5相当)のCPUをつけておくべきである。またGPUをつけてしまうと可搬性が著しく減少するので、GPUはつけない。しかしこれでは、現在の仕事に必要となりつつある、動画編集ができない*2。なので、動画編集用は専用のPCを購入してタイムシェアリングすべきだろう。場合によっては動画編集環境をクラウドで借りるなどすればよいのだ。
ポート不足対応
基本的にノートPCには、大量のUSBポートが用意されているわけではないので、上記対応によってポート数が足りないような事態になることも懸念される。個人的にはUSB Type-Cの1ポートを
・HDMIポート
・電源供給ポート
・TypeーA
・Type-C
・LANポート
に変換する、以下のような製品を使用している。このようなものはいろいろ販売されているので探してみるとよいかもしれない。
まあ、なんだかんだで結構お金かかってしまうけれど、PC2台持ちよりははるかに安価なので、検討してみるといいんじゃないかなと思いますです。