WindowsのノートPCの電源設定に、「カバーを閉じたときの動作」という項目がある。ノートPCは大体、ディスプレイ部分を閉じることができるが、閉じた際に、PCをスリープ状態にするのか、動作したままにするのかという設定だ。
ディスプレイをとじた状態でPCは操作できないので、一見、動作したままにする設定には意味が無いように思えるが、外付けキーボードや外部ディスプレイを用いることで、ディスプレイを閉じたまま運用することが可能だ。ディスプレイを閉じてしまえば、ノートPCが占有する空間は非常に小さくなるので、自席では外部ディスプレイを使用して閉じて運用。持ち出して使用する際は、ディスプレイを開いて運用することが合理的におもえる。
しかし、ノートPCはその部品の密集度から極めて熱を持ちやすい機器である。ノートPCを閉じて運用すると、キーボード面から逃げるべき熱がディスプレイにさえぎられて逃げられなくなり、極めて高温になってしまうことがある。PCは高温になると「速度を落として、熱の発生を防ぐ」ため、PCは頻繁に異常に遅くなるということが発生する。またディスプレイ部が高温にさらされてしまい、劣化しやすくなる。だからノートPCは基本的に「邪魔であろうがディスプレイ開いて運用するべき」機器だと思う。
って説明しているのに、「PCが遅くなります。ディスプレイ開けたくありません。」って言ってくるやつにどう対応すればいいのかというのが最近の悩み。
1.ノートPCを裏返す
ノートPCは裏側に通気口があることが多いので、通気口が完全に開いたままにするためにノートPCを裏返すっていう裏技があったりする。少しは効果がある。
2.アルミすのこを敷く
アルミ製のすのこは放熱性が高いので、敷くことで少しだけ放熱性能が上がる。あくまで少しだけ。それでも木製のデスク使っているのなら効果は見込めるかもしれない。
3.PCに風をあてる
USB扇風機で本体に風をあてると少しはましになる。あくまで少しだけ。ただし、ノートPCの下に敷くタイプのファン置台は結構効果があるようだ、うるさいけど。
4.ファン周りを掃除する
エアコン同様、冷却性能はホコリに阻害されるので、ファン周りは必ず掃除しましょう。掃除機でホコリを吸い取るだけでかまいませんが、必ず電源切ってから掃除すること。
5.ファームウェアを更新する
PCの熱管理がファームウェアレベルでうまくいっていないことがあるので、ファームウェア更新で改善することがある。CPU温度の閾値を上げているとかFANの速度を上げているといった対策が行われることがある。
結論
いや、PC開いて使えよマジで。外部ディスプレイの裏においておけばいいじゃねえか。あと、本体ディスプレイ閉じないとカーソルが行方不明になる(本体のディスプレイにカーソルが飛んでしまって見失う)とかいうやつ。本体と外部ディスプレイをミラーリングすればいいだけだから。