ある程度大きい企業になると、情報システム部があって、さらに大きい企業になると、情報システム部とは別にシステム管理者を各組織においたりする。目的は明白で、例えば1000人規模の組織で、パソコンが調子悪いとか、ネットワークが繋がらないとかいった程度のことで、いちいち情報システム部を呼んでいたら、情報システム部のリソースはあっという間に使いつくされてしまうからだ。
ということで、結構長いことシステム管理者をやっている。長いことやっていると、それなりのノウハウが生まれてくるので少し紹介しようと思う。
- マウスは消耗品
マウスは安価な割には壊れた時のダメージが大きい。仕事の効率が明らかに落ちる。しかし「もったいない」「まだ動く」という理由で、交換の優先度を下げるケースが多い。マウスの単価より、マウスの不具合で失われる工数のほうが明らかに大きい。マウスは消耗品だ、という意識を持とう。すなわち「交換用のマウスをバッファとして常に準備しておく」ことがシステム管理者に求められることだ。
- キーボードは嗜好品
キーボードは壊れない。古いPCの廃却時に2〜3台残るように残しておけばよい。また、キーボードは「自分で好きなものを使う」率が高いので、そんなユーザから回収しておけば事足りる。
- LANケーブルは教材
技術系の会社なら、LANケーブルは新入社員に加工させよう。人件費を考えると、明らかに加工済みのものを購入したほうが安くあがるが、教育効果がそれを補って余りある。よって、LANケーブルは100mを購入し、カシメ工具を用意しよう。
- PCは命
PCの購入に口を出せるのなら、性能ももちろんだが、保守にこだわろう。4〜5年間の保守サービスを購入時に一括でつけられるメーカーが良い。PCは命だ。動かない時間をどれだけ短くできるかが、システム管理者の使命だ。
- ノートPCはSSD
ノートPCは比較的破損率が高い。キーボード部から放熱する設計なのに、外部ディスプレイを接続して、本体ディスプレイを閉じて使バカとか、HDDアクセス中に移動させるバカとか、まあ色々いるのだ。大体SSDで解決する。SSDはアクセス中に動かしても何問題もない。
DNS設定が8.8.8.8になっている。間違いない。Googleはあなたの組織のHOST名とか知らない・
- インターネットのサイトに接続できなかったら、まずプロキシ設定を疑え。
プロキシ設定はユーザプロファイルである場合が多いので、新規ユーザはプロキシ設定なし。
ログオンしないとネットワークがつながらず、ネットワークがつながらないとログオンできないという二律背反。前回のドメイン参加がキャッシュされているのは、たぶん無線LAN用。