70巻以上の漫画

年に2回くらい巻数が多い(超長期連載の)マンガを数えて、まとめ記事にエア引用されるシリーズ。

  • 単独で100巻が18作、シリーズ100巻が12作。
  • ゴルゴ13が207巻でドカベンシリーズを超えて、最高巻数へ。
  • 超人ロックシリーズの作者である聖さんが亡くなられた。
  • 風の大地の作者であるかざまさんが亡くなられた。
  • 白竜シリーズで見逃していた「原子力マフィア編」を追加、これにより100巻到達。
  • MAJOR 2nd再開。
  • 鉄拳チンミシリーズが作者体調不良のため休載中。

尚、シリーズの集計は「外伝」と思われるものを除外します。
○が単独。△が単独でも70越え。☆がシリーズ。

識別子 タイトル 巻数 継続 備考
ゴルゴ13 207
ドカベン 205 ドカベン(48)」、「大甲子園(26)」、「プロ野球編(52)」、「スーパースターズ編(45)」、「ドリームトーナメント編(34)」
こち亀 201
ミナミの帝王 168 ただし、「ヤング編(6)」、「ヤング編 利権空港(3)」を含まない
クッキングパパ 164
銀牙 147 完? 「流れ星 銀(18)」、「WEED(60)」、「WEEDオリオン(30)」、「LAST WARS(22)」、「ノア(17)」を含み、「赤目(3)」「少年伝説(1-)」を含まない
刃牙 146 グラップラー刃牙(42)」「バキ(31)」「範馬刃牙(37)」「刃牙道(22)」「バキ道(14-)」で外伝を含まない
☆△ キン肉マン 137 キン肉マン(80-)」、「キン肉マン2世(29)」、「キン肉マン2世 究極の超人タッグ編(28)」
はじめの一歩 136
ジョジョ 131 ジョジョの奇妙な冒険(63)」「ストーンオーシャン(17)」「スティール・ボール・ラン (24)」「ジョジョリオン(27)」「ジョジョランド(0-)」
超人ロック 119 くらいだと思われる
鬼平犯科帳 117
天牌 116 ただし天牌外伝(37)を含まない)
江戸前の旬 116 ただし「旬と大吾(3)」を含まない
コボちゃん 112 コボちゃん(60)」、「新コボちゃん(52-)」
浮浪雲 112
キャプテン翼 111 キャプテン翼(37)」「ワールドユース編(18)」「ROAD TO 2002(15)」「GOLDEN-23(12)」「EN LA LIGA(6)」「ライジングサン(17-)」あと短期連載が3冊。岬太郎を含まない
美味しんぼ 111
釣りバカ日誌 110
弐十手物語 110
静かなるドン 108
あぶさん 107
千里の道も 106 「千里の道も(45)」、「新(16)」、「第三章(39)」、「修羅の道(6)」
島耕作 106 「課長(17)」、「部長(13)」、「取締役(8)」、「常務(6)」、「専務(5)」、「社長(16)」、「ヤング(8)」、「係長(4)」、「会長(13)」、「相談役(6)」、「学生(6)」、「就活(3)」、「社外取締役(1-)」
ONE PIECE 104
パタリロ 104 ただし、右に記載する外伝4シリーズを含まない「西遊記(8+1)」「源氏物語(5)」「家政夫シリーズ(5)」「パパ(1)」
△☆ MAJOR 103 「MAJOR(78)」、「2nd(25-)」
名探偵コナン 102
○☆ あさりちゃん 101 あさりちゃん(100)」、「5年2組」
白竜 100 「白竜(21)、「LEGEND(46)」、「原子力マフィア(2)」、「HADOU(31-)」
ドクターK 97 「スーパー(44)」、「Doctor K(10)」、K2(43-)
浦安鉄筋家族 97 浦安鉄筋家族(31)」、「元祖(28)」、「毎度(24)」、「あっぱれ(14-)」
コータローまかりとおる 94 「コータローまかりとおる(59)」「新コータローまかりとおる 柔道編(27)」「コータローまかりとおる L(8-?)」
いのちの器 89
ふたりエッチ 87
金田一事件簿 86 「少年シリーズ(70)」、「37歳(13)」、「30th(3-)」
カイジ 84 「黙示(13)」、「破戒(13)」、「堕天(13)」、「和也(10)」、「ワンポーカー(16)」、「24億(19-)」
風の大地 84
鉄拳チンミ 83 鉄拳チンミ(35)」、「新鉄拳チンミ(20)」、「Legends(28-)」を含み、外伝(4)を含まない
弱虫ペダル 81
味いちもんめ 81 味いちもんめ(33)」、「新(21)」、「独立編(10)」、「にっぽん食紀行(6)」、「世界の中の和食(2)」、「継ぎ味(9-)」
タフ 81 「高校鉄拳伝タフ(42)」、「TOUGH(39)」を含み、「龍を継ぐ男(25-)」を含まない)
なんと孫六 81
山口六平太 81
テニスの王子様 79 「王子様(42)」、「新(37-)」
土竜の唄 78
ゼロ 78
銀魂 77
釣りキチ三平 77 釣りキチ三平(65)」、「平成版(12)」
DEAR BOYS 76 DEAR BOYS(23)」、「ACT2(30)」、「ACT3(23)」、を含み「OVER TIME(3)」「ACT4(12-)」を含まない
まるごし刑事 75
BLEACH 74
G・DEFEND 73
かっとび一斗 72 「かっとび一斗(46)」、「風飛び一斗(26)」
NARUTO 72
男塾 72 「魁(34)」、「暁(25)」、「極(7)」、「真(6)」
センゴク 72 センゴク(15)」、「天正記(15)」、「一統記(15)」、「権兵衛(27)」
DREAMS 71
神の雫 70 神の雫(44)」、「マリアージュ(26)」

次回用メモ

  • 夕焼けの詩(69)
  • 王家の紋章(68)
  • かりあげ君(67)
  • 黄昏流星群(67)
  • キングダム(67)

超人ロックこちらid:soorceさんによりカウントされた93巻以降、風の抱擁が(3)+4、ホリーサークルが(1)+2、刻の子供達が+3、ラフラールが+4、ドラゴンズブラッドが+4、鏡の檻が+5、ガイアの牙が+3、カオスブリンガーが+1。または、こちら参照
シティハンターシリーズはシーケンシャルな物語でないので、集計から除外。
金田一シリーズはこちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E7%94%B0%E4%B8%80%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%81%AE%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E7%B0%BF

TEAMSまたはSPOの共有ファイルをエクセルで開くと、古いバージョンが開く

以下の内容は、基本的に2つ目のリンクにて解消可能な問題であるが、現象やエラーメッセージから、このリンク先にたどり着くことが難しいと思われるので、橋渡しとして記載している。

                            • -

自PCで、Teams上もしくはSPO上のExcelファイルを開くと「更新をお勧めします。このファイルの新しいバージョンはサーバー上にあります」と表示され、古いバージョンを取得してしまい、更新できない現象が発生していた。他の人のPCで同ファイルを開くと、問題なく最新ファイルを取得できる。よって、問題は自PCの中にあることが分かった。

検索してみると、以下の情報が見つかったが、最下部記載内容と同様に、「変更を破棄」を押下しても、現象は変わらなかった。
https://answers.microsoft.com/ja-jp/msteams/forum/all/teams%E3%81%A7%E5%85%B1%E6%9C%89%E3%83%95%E3%82%A1/22159f1a-b0e9-455b-bfc0-e18a32b758ff

さらにキーワードを変更して検索すると、以下の情報がみつかり、この対応で不具合は解消した。
TeamsからExcelファイルをアプリで開くと最新でない場合の対処 | システム開発メモ*1

上記2つの情報より、本現象はローカル環境に「該当EXCELファイルのキャッシュ」が残っており、さらにそのキャッシュ内に「SPOやTeamsにアップロードできていない情報」が残っていて、更に「アップロードすると整合性が取れなくなるとEXCELが判断した」ため発生するようだ。

発生させるための具体的なオペレーションはよくわからないが、発生してしまったら試してみると良いかもしれない。

*1:%LocalAppData%\Microsoft\Office\16.0」内の「OfficeFileCache」または「OfficeFileCache[数字]」のフォルダを探し、フォルダ名を変更する

不合理なUIを検出するテスト

任天堂のゲームのUIは非常によくデザインされている。そのUIデザインの源にはおそらく「肩ごしの視線」という手法が役立っていると思われる。肩ごしの視線とは、新作ゲームを作った際にそのゲームのド素人を一人捕まえてきて、ゲームをやらせ、どのように戸惑ってるのかを観察することで、そのゲームに足りないものを見つけるという手法のことだ。

何かを作る人は、作っているうちにその製造物に慣れてしまって、使い勝手の悪さに気づかなくなってしまう。その使い勝手の悪さを「未経験の人の初使用」を観察することであぶりだしているのだ。

某コンビニのコーヒーマシンが初期に「デザインの敗北」とまで言われるほど炎上したのは、デザイナーが、肩ごしの視線を持っていなかったからだろうと思っている。

  • -

本日電車に乗った際に、Suicaの残高が数百円になったので、某私鉄の券売機でチャージしようと思ったところ、チャージ機能のUI設計が結構ひどいことに気が付いた。

電車の乗り降りくらいにしか使用していないSuicaに2000円チャージしようとしたが、財布の中に5000円札と10000円札しか入っていなかった。5000円札でチャージしようとしたところ、なぜか5000円札がそのまま出てきてしまい、チャージされないまま「お札が残っています」と音声アナウンスされてしまう。2度試して、2度とも同じ結果だったので、5000円札の誤認識かな?と思い、今度は10000円札を投入。しかしまったく同じ動作でチャージされない。やっと釣銭切れの可能性に気づいて画面をよく見ると、画面の上方に表示された「5000円札」「10000円札」のアイコンに、小さい×がついた状態になっていた。やはり釣銭切れだったようだ。

いやいや、現在使用可能な札の種類をアイコン表示するだけじゃなくて、5000円札入れた時点で「釣銭切れです、1000円札または硬貨でチャージしてください」くらいのメッセージ出せよ、と思ったが、まあアイコンに気づかない私が異常なのかもしれないと思い、おとなしく別の券売機でチャージしたのであった。

さて、チャージが終わって、ふとさっき使用していた釣銭切れの券売機を見ると、まったく同じ動作で困っているお客さんがいた*1。多分この券売機は「千円札が規定枚数たまりきるまで、5000円札以上の紙幣で1000円単位のチャージしようとすると、適切なエラーメッセージを表示しないまま奇妙な動作をして、お客さんを困惑させ続ける」のだろう。

多分、あるべきUIの方針としては2つあって、1つは「特定のお札が使用できないことをもっと目立たせる」という方針だ。例えば、お札アイコンについている×マークを点滅させる」という方法が考えられる*2。もう1つは上に書いたように「特定の操作ができないことをユーザに通知する方針」。例えば使用できない金種を入れた時点で、「その金種は使えない」という警告メッセージを出すことだろう。
個人的には両方やった方が良いと思う。

動作テストでUI設計ミスに気が付かないんだろうかとは思うけれど、結局のところ、動作テストは「設計通りに動作するかを確認するテスト」であって、不合理なUIを検出するテストではないのだ。不合理なUIを検出するテストとして肩ごしの視線テストほど有効なものはないだろう。と思ったのであった。

*1:一応、「今5000円札使えないみたいですよ」と声をかけた

*2:人間は画面内の動くものにそこそこ反応してくれる

定義がフォーマットな人の話

昔(1990年くらい)、ベーマガを読んでいたころ、「ゼビウスの移植作」を紙面で見かけた。私にはゼビウスの移植作は、細部が異なりすぎて全くゼビウスに見えなかった。例えばTiny xeviousは写真で見る限りは全くゼビウスに見えなかった*1
しかし、実際に動作しているTiny Xeviousを見てしまえば、一目瞭然でこれはゼビウスなのだ。ゼビウスとはゼビウス体験を提供するゲームのことであって、ゼビウスの見た目を忠実にトレースするものではないのだ。


当社には、社内向けの製品価格サイトというのがある。20年物のサイトなのだけれど、これがHTML直書きのサイトで、職人技でメンテナンスしている状態だった。検索性も悪けりゃ、メンテナンス性も悪い。なんとかシステム化しなきゃならないと思っていたけれど、社内で使用しているグループウェアに統合できそうだったので、統合した。グループウェアが持っている検索機能や情報のソート機能を追加し、以前のフォーマットもできるだけ残したので、使いやすくなったという声が圧倒的に多いのだけれど、「以前のサイトの方が使いやすい」というユーザもそこそこいるらしいことが分かった。



多分、個人的な物事の定義として、見た目に大きく依存する人っていうのが結構多いのではないだろうか。多分その人の定義を更新するには体験が必要であって、動画というのは追体験に非常に向いているメディアなのだろう。



導入から半年以上経って、以前のサイトが良かったという声は聞こえなくなった。慣れたのか、理解したのか、諦めたのかはわからないけれど、こんな小さな変更であっても受け入れに抵抗がある人はいるので、情報システム部の人は大変なのだろう。ただ、変更を動画で説明することで、抵抗は少しでも減らせるのではないかと思ったりした。

渋谷駅のトイレにiPadを置き忘れた件

1年くらい前の話

経緯:

自宅でiPadが見当たらず、iCloudで探したところ、その日たまたま買い物をした渋谷にあることが判明した。SIM入りのiPadなのでGPSがついており、iCloudで詳細な位置は判明したものの、どう考えても立ち寄っていない場所を指している。その指し示す場所にいってみたものの、やっぱり「どう考えてもそんなとこにねーよ」*1という場所を指しており、しかも全く移動しない。個人が持ち帰ったりしておらず、どこかの事務所に置かれているのだろうと推測できたけれど、そもそも立ち寄っていない場所なので、どこの事務所に置かれているのかわからず、交番に紛失届を出して帰るしかなかったのだった。

翌日夕方、iCloudで検索したところ、100m程度移動していた。その時に気づいた。なるほど、これは「地下鉄構内」にあるのだと。地下にあるのなら、地上から見てあり得ない位置を指すのもわかるし、100m移動しているのもわかる*2GoogleマップなりAppleの地図がいくら高性能だろうと、渋谷の地下マップを重ねて表示してくれるわけではない。あり得ない位置にあるのはおそらく地下事務所にあったのだろう。そういえば地下鉄渋谷駅でトイレに寄ったので、その時忘れたのだろう。

iPadを紛失した日は渋谷に「半蔵門線」で行ったので、東京メトロに電話しようと思ったのだが、東京メトロは電話受付時間を過ぎていた。忘れ物の問い合わせフォームから東京メトロに問い合わせをしたが、翌日全く応答が無い。よくよく調べてみると東京メトロは「遺失物は飯田橋に集約される」運用になっているらしいのだけれど、iCloudで位置を調べても渋谷から動かないのだ。

盲点だったのだけれど、地下鉄渋谷駅は「東京メトロ」と「東急電鉄」が両方乗り入れており、もしかすると東急電鉄側の事務所に保管されているのかもしれない。そこで「東急電鉄」に電話で問い合わせてみた。すると、iPad東急電鉄で保管されていることがわかって、無事引き取りに行ったのであった。

教訓:

Apple製品の位置情報は正確
・位置情報に高さの概念はないので人間が補完する必要がある
・東京の地下鉄は「同じ改札内に複数会社」が乗り入れていることがあり、その場合、改札内の遺失物の管理主体がどの会社なのかはわからない
・東急のコールセンターのお姉さんは親切

結論:

最近のiPadは高額すぎるので、AppleCare+に入っておきましょう(結論がおかしい)。

*1:路上にあることになっている

*2:改札の窓口か何かに届けられて、忘れ物事務所的なところに保管されているのだろう

GAFAMでMicrosoftだけが活用できていないモノ

気づいちゃった気づいちゃったわーいわい。

どうもテッカちゃん体型のmarujxです。

 

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米国の代表的なテック企業を一括りにする言葉として、GAFAとか GAFAMとかいう言葉がある。GoogleAppleFacebookAmazonMicrosoftの頭文字をとった略称だ。

 

Microsoftは企業向け製品でも、個人向け製品でも成功をおさめている会社だけれども、他の4企業と決定的に異なるのは、主に企業向け製品でのし上がってきた会社ということだ。

 

実はMicrosoftは、個人向けのWebサービスで大成功したことがない。その他4企業は個人向けのWebサービスで大成功をおさめた会社だ。検索やGmailAndroidiPhoneなどのiOS機器、FacebookAmazon Storeなど、使用者が10億人規模の個人向けWebサービスで大成功をおさめている。しかしMicrosoftWebサービスは「企業向け」としては大成功をおさめているけれど、個人向けとしてはそれほど成功していない。多分、Microsoftの個人向けWebサービスとして最大のものはXboxではないだろうか。Xboxはどう考えても億人規模のサービスではない。Microsoftは個人にアカウント取得させるほどのWebサービスを提供していないのだ。

 

およそスマートフォンを使用している個人で、一日に一回もGAFAにWeb認証されていない人はいないだろうし、MにWeb認証されている人は非常に少ないだろう*1

 

さて、最近の技術的な話題に、「Windows11をインターネット接続せずにセットアップする方法」*2というのがあった。特にメーカー製のWindowsPCは、インターネット接続を回避してセットアップするのが難しい。なぜインターネット接続を強制するのか?であるが、これは「HDD/SSD暗号化時の、回復キーをユーザが無くさないようにするため」と考えられる。回復キーってのは「何者かがHDD/SSD暗号状態を突破しようとした時、または突破しようとしたと疑われるときに、ストレージが複合できなくなる」というセキュリティ動作において、複合できなくなってしまったストレージを再度複合可能とするためのキーだ。PCが壊れた際に、HDDやSSDのデータをサルベージする際にも使用される。要は「セキュリティ機構によって、本来のユーザに不利益が発生することを回避するための機能」といえる。

 

今年(2022年)の8月に、WindowsUpdateで暗号機構を破壊してしまう不具合があった*3。この際に「回復キー」が無いため、データをロストしてしまった人も多いだろう。WindowsUpdateの件はまったくもってMicrosoftの問題で、弁護の余地はないけれど、今のところWindowsの暗号化(というよりもTPMを含めたセキュリティ機構)は、それなりの確率で「攻撃」を誤認識してしまうし、実際の攻撃にさらされた際に複合できない状態は防ぎたい。

 

Microsoftが避けたいのは、「回復キー」が見つからない状態だ。ユーザにどんなに警告したところで、回復キーを別デバイスに保存してくれたり、印刷して所有してくれる可能性は高くないし、紛失する可能性も大いにある。特に「メーカー製のPCでセットアップ時に自動暗号化される」場合、回復キーの置き場所はMSアカウント以外に無い。なので、回復キーの保存を自動で強制させるため、セットアップ時にMSアカウントへのアクセスを強制しているのだと推測している。

 

Microsoftが行っているのは、ユーザが理不尽にデータを失うリスクへの対応であり、そのためにMSアカウントアクセスを必須としているのだけれど、MicrosoftはそもそもMSアカウントをユーザが持ちたいと思うようなサービスを提供していないので、ユーザがアカウント生成に意味を見出せない。せめて、「回復キーを保存するため、MSアカウントが必要ですよ」をセットアップ中にアピールすればいいのに。そうすればMSアカウントの必要性がエンドユーザにも理解可能だろう。

 

PCはスマートフォンと異なり、インターネット接続できない環境での大量セットアップが要求されることがあって、Microsoftはその回避策をちゃんと提示していない*4。回避策とデメリットを必ずセットで提示すれば、安全性も保てると思うのだけれど。ぶっちゃけ、業務で10台以上のメーカーPCをセットアップするときに、都度インターネット接続するのめんどくさいし、MSアカウントに勝手に回復キーが大量保存されるのも勘弁してほしいのよ。オンライン回避を正式手段として用意して、セットアップ完了後に「暗号化機構が動作していたら、回復キー保存を強制してほしい」のです。

 

結論

Microsoftは「個人ユーザを認証する世界的なサービス」を1つは手に入れた方がいいんじゃないだろうか。

Microsoft一般ユーザに自社の認証基盤を必要とする世界的なサービスを提供できていないから、セットアップ時のインターネット接続に大きな反発を伴うのだろう。Twitter買っておけばよかったのに。それがわかっているから、かつてはXbox事業への進出や、Skypeの購入、WindowsPhoneの開発を行ったのだろうし、Windowsのサブスク化、Officeのサブスク化を進めているのだろう。

 

とか思ったのであった。

*1:もちろん、法人の構成メンバーとしてWeb認証されている人は非常に多い

*2:Windows 11 をオフライン環境でインストールする方法【22H2対応】

*3:「KB5012170」に再び問題、「BitLocker」の回復キーを入力しなければならなくなる - 窓の杜

*4:もっとも、提示されなくても自分で検索して回避するようなユーザなら、回復キーをみずから保存してくれる可能性が高いので、不便であってもあえて隠しているのかもしれない

ストレージを安全に捨てたい

最近のストレージはもうとにかく圧倒的な容量で、下手に捨てるとそれこそ膨大な情報漏洩が発生してしまうのだけれど、よくよく考えてみると、どんなストレージはどう捨てればいいのかなんてことは、専門家でもない限りそう簡単にわからないんじゃないだろうか。幸い今は、OSの機能で情報漏洩しない廃棄することが可能になっているので、まあそれに頼ればいいのだけれど、OSの機能にどう頼ればいいのかがそもそもわからないと思われる。

なので、
・OS機能の頼り方
・メディアタイプ別廃棄方法
・メディア状態別廃棄方法
をつれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて、記載していこうと思う。

1、OS機能の頼り方

ストレージ暗号化してしまえばよい。以上。
というわけにもいかないので、適当に記載していくと、例えば今のWindowsには暗号化機能が必ずついている。暗号化機能を有効化してしまえば「暗号化したPC」と「暗号化されたストレージ」がそろわない限り、中身を覗くことは不可能になっている。まあ、厳密にいえば「暗号化したPC」の代わりに、「別メディアに保存した複合キー」を使うことも可能だけれど、「別メディアに保存した複合キー」をわざわざHDD破棄の時に付属するはずがないので、やっぱり中身は覗けない。*1
なので、情報漏洩対策としては、「ストレージを暗号化する」、「廃却時、PCとストレージは別々に廃却する」ということだけ守ればよいのだ。超簡単ではないか。

2、暗号化していない、かつ故障していないストレージのメディアタイプ別廃棄方法
  • HDDの廃却

暗号化していない、かつ故障していないHDDについては廃却前の処理が2パターンある。物理破壊か論理破壊だ。

  1. 物理破壊はそれ専用の装置があったりするので、買うか借りるかして破壊しちゃえば良いし、破壊作業を代行してくれる業者もあるので任せちゃえばよい、
  2. 論理破壊は非常に簡単で、暗号化してしまえばよい。このとき「ドライブ全体を暗号化する」を必ず選ぶこと。暗号化されているとはいえ、データ入りのHDDを廃却するのが気持ち悪いのであれば、「Windowsを初期化」したうえで「ドライブ全体を暗号化」すればいいだろう。

暗号化していない、かつ故障していないSSDについては廃却前の処理が2パターンある。物理破壊か論理破壊だ。

  1. SSDは、HDDの破壊装置では完全に破壊できないことがある。かならずSSD対応の破壊装置で破壊すること。HDDなら破壊装置を使用せずとも、プラッタを割ってしまえば再生不要になるけれど、SSDはメモリ部分が非常に小さいので、「破壊装置による穴あけ」をすり抜けてしまうことがある。
  2. 論理破壊はHDDと同じ方法で暗号化してしまえばよいが、SSDにはSecure Erase機能がついていることがあり、Secure Erase対応の機器で安全かつ超高速にデータ消去が可能だ*2
3、暗号化していない、かつ故障しているストレージのメディアタイプ別廃棄方法

暗号化していない、かつ故障しているストレージについては物理破壊するしかない。上記2の物理破壊方法を参考のこと。

ツール

SATA/M.2(NVME)ストレージをSecure Eraseする。
これdo台 M.2 NVMe V2 (KD25/35M2NV2) HDD、SSD、M.2 コピー/クローン - 株式会社センチュリー

HDD/SSDを物理破壊する(高額なので破壊サービスのほうが良いかもしれない)
日東造機 クラッシュボックス

*1:逆に言えば、今時のPCは「OSがぶっ壊れたので、HDDからデータ引っこ抜いてリカバリする」ことが難しくなっている。なので、「暗号化は定期的なバックアップとセット」になる。気を付けなければならないだろう。

*2:Secure Erase機能はHDDにもあったりするが、面倒かつ時間がかかるので個人的には全く推奨しない