今後の英語力

何年か前からDeepL翻訳を使用しているが、本当にすごい翻訳力だ。翻訳している文書が技術文書だからかもしれないが、訳が圧倒的に正しい。なんというか、違和感がほとんどないのだ。

しかもこれがすごいのは、翻訳しなくてもよい単語は翻訳されないことだ。「翻訳できてしまう固有名詞」を固有名詞として扱ってくれる。いやはや素晴らしい。


ただし使用していて思ったことは、日本語を英語に変換するときは注意が必要だということだ。メールを英語で発信したい際に、日本語→英語に変換して送信するのだが、日本語を間違えると英語はわけわからない表現になってしまう。例えば日本人に対して「同音異義語」誤りのメールを発信してもなんとなく意味は通じる。「同期ができません」を誤って「動機ができません」と記載してしまっても、相手が日本人なら
「ああ、同期と動機を間違えたんだな」
と理解してくれるだろうけれど、
「Cannot syncronize(同期ができない)」を「I can't make a motive.(動機ができない)」
と誤ってしまったら、相手には全く通じないだろう。
だから、DeepL翻訳するのはいいけれど「自分の書いた日本語」と「翻訳後の言葉」の意味があっていそうかどうかを確認できる程度の英語力は最低でも所有しなければならない。


逆に言えば、「日本語を英語に翻訳させて、その翻訳が正しそうだったら、中国語に翻訳させてもほぼ正しい」内容になると思われる*1。ということで、どんな国とテキストベースのやりとりをする場合でも、結局英語から逃れることはできないのだなあと思ったことであった。*2

*1:翻訳が正しければ、日本語が正しい証拠になるので

*2:どうでもいいことだが、本エントリをDeepL翻訳で英語化しても、多分意味は通じないだろう。なぜなら日本語の同音異義語を説明の際の例にしているから。

70巻以上の漫画

年に2回くらい巻数が多い(超長期連載の)マンガを数えて、まとめ記事にエア引用されるシリーズ。

尚、シリーズの集計は「外伝」と思われるものを除外します。
○が単独。△が単独でも70越え。☆がシリーズ。

識別子 タイトル 巻数 継続 備考
ドカベン 205 ドカベン(48)」、「大甲子園(26)」、「プロ野球編(52)」、「スーパースターズ編(45)」、「ドリームトーナメント編(34)」
ゴルゴ13 201
こち亀 200
ミナミの帝王 161 ただし、「ヤング編(6)」、「ヤング編 利権空港(3)」を含まない
クッキングパパ 158
刃牙 142 グラップラー刃牙(42)」「バキ(31)」「範馬刃牙(37)」「刃牙道(22)」「バキ道(10-)」で外伝を含まない
銀牙 140 「流れ星 銀(18)」、「WEED(60)」、「WEEDオリオン(30)」、「LAST WARS(22)」、「ノア(10-)」を含み、「赤目(3)」を含まない
☆△ キン肉マン 132 キン肉マン(75-)」、「キン肉マン2世(29)」、「キン肉マン2世 究極の超人タッグ編(28)」
はじめの一歩 131
ジョジョ 130 ジョジョの奇妙な冒険(63)」「ストーンオーシャン(17)」「スティール・ボール・ラン (24)」「ジョジョリオン(26-)」
超人ロック 119 くらいだと思われる
鬼平犯科帳 112
浮浪雲 112
美味しんぼ 111
弐十手物語 110
静かなるドン 108
コボちゃん 109 コボちゃん(60)」、「新コボちゃん(49-)」
天牌 110 ただし天牌外伝(37)を含まない)
あぶさん 107
キャプテン翼 108 キャプテン翼(37)」「ワールドユース編(18)」「ROAD TO 2002(15)」「GOLDEN-23(12)」「EN LA LIGA(6)」「ライジングサン(15-)」あと短期連載が3冊。岬太郎を含まない
千里の道も 106 「千里の道も(45)」、「新(16)」、「第三章(39)」、「修羅の道(6)」
江戸前の旬 108 ただし「旬と大吾(3)」を含まない
釣りバカ日誌 107
島耕作 103 「課長(17)」、「部長(13)」、「取締役(8)」、「常務(6)」、「専務(5)」、「社長(16)」、「ヤング(8)」、「係長(4)」、「会長(13)」、「相談役(4-)」、「学生(6)」、「就活(3)」
○☆ あさりちゃん 102 あさりちゃん(100)」、「5年2組」、「2018?! 」
パタリロ 102 ただし、右に記載する外伝4シリーズを含まない「西遊記(8+1)」「源氏物語(5)」「家政夫シリーズ(5)」「パパ(1)」
△☆ MAJOR 101 「MAJOR(78)」、「2nd(23-)」
名探偵コナン 99
ONE PIECE 99
コータローまかりとおる 94 「コータローまかりとおる(59)」「新コータローまかりとおる 柔道編(27)」「コータローまかりとおる L(8-?)」
ドクターK 93 「スーパー(44)」、「Doctor K(10)」、K2(39-)
浦安鉄筋家族 93 浦安鉄筋家族(31)」、「元祖(28)」、「毎度(24)」、「あっぱれ(10-)」
白竜 90 「白竜(21)、「LEGEND(46)」、「HADOU(23-)」
いのちの器 85
ふたりエッチ 83
鉄拳チンミ 82 鉄拳チンミ(35)」、「新鉄拳チンミ(20)」、「Legends(27-)」を含み、外伝(4)を含まない
タフ 81 「高校鉄拳伝タフ(42)」、「TOUGH(39)」を含み、「龍を継ぐ男(20-)」を含まない)
なんと孫六 81
山口六平太 81
風の大地 80
金田一事件簿 80 「少年シリーズ(70)」、「37歳(10-)」
味いちもんめ 78 味いちもんめ(33)」、「新(21)」、「独立編(10)」、「にっぽん食紀行(6)」、「世界の中の和食(2)」、「継ぎ味(6-)」
ゼロ 78
銀魂 77
釣りキチ三平 77 釣りキチ三平(65)」、「平成版(12)」
カイジ 76 「黙示(13)」、「破戒(13)」、「堕天(13)」、「和也(10)」、「ワンポーカー(16)」、「24億(11-)」
DEAR BOYS 76 DEAR BOYS(23)」、「ACT2(30)」、「ACT3(23)」、を含み「OVER TIME(3)」「ACT4(8-)」を含まない
テニスの王子様 75 「王子様(42)」、「新(33-)」
まるごし刑事 75
BLEACH 74
弱虫ペダル 73
かっとび一斗 72 「かっとび一斗(46)」、「風飛び一斗(26)」
NARUTO 72
男塾 72 「魁(34)」、「暁(25)」、「極(7)」、「真(6)」
DREAMS 71
土竜の唄 71

次回用メモ

  • G・DEFEND(68)
  • 夕焼けの詩(68)
  • 王家の紋章(67)
  • かりあげ君(66)
  • 黄昏流星群(64)
  • キングダム(62)
  • 絶対可憐(62)完→次回削除

超人ロックこちらid:soorceさんによりカウントされた93巻以降、風の抱擁が(3)+4、ホリーサークルが(1)+2、刻の子供達が+3、ラフラールが+4、ドラゴンズブラッドが+4、鏡の檻が+5、ガイアの牙が+3、カオスブリンガーが+1。または、こちら参照
シティハンターシリーズはシーケンシャルな物語でないので、集計から除外。
金田一シリーズはこちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E7%94%B0%E4%B8%80%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%81%AE%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E7%B0%BF

なぜソフトパイプ入りの枕は体積が減るのか

10年以上使用している枕があって、この枕が購入時の半分以下の体積になっている。ソフトパイプが入っている枕だ。知らなかったのだが、ソフトパイプの枕は使用していくうちにドンドン体積が減っていくものだそうだ。原因はソフトパイプが割れるからだそうな。ソフトパイプが割れたら体積が減るというのはまあ、もっともな話だろう。中空の円柱を裂けば少し癖のついた平面になるというのは理解しやすい。でもそんなにきれいに裂けるものなのかね、、、とか思いつつ、しょうがないので、補充用と記載されたソフトパイプをAmazon屋で発注した。

しかし、枕の中を覗き込んでも、割れて平面になったソフトパイプはそれほど見受けられない。割れてはいるんだけれど、円柱の形状を保っている。割れることで弾性が減るというのは理解できるけど、ここまで体積が減るものなのかと思い、ソフトパイプをよく見ると原因が分かった。

枕の中のソフトパイプの直径はすべて同一なので、通常の枕ではソフトパイプが別のソフトパイプに入り込んでしまうことはない。しかし、割れたソフトパイプは、容易にほかのソフトパイプを包んでしまう。よくよく観察するとすでに「重なっていないソフトパイプの方がレア」で、2重3重に重なっているものが多く観察された。平均で2重に重なってしまえば、体積は半分くらいになってしまう。当たり前といえば当たり前だけれども、よく観察してみないとわからないものだ。

その後、発注したソフトパイプが家に届いた。補充用だけれどソフトパイプを今の枕に「補充」すると体積はすぐ減ってしまうだろう*1。しょうがないので、補充ではなくて詰め替えてみたところ、全然足りない。体積が半分になった枕の補充用として購入したパイプは、当たり前だけれど詰め替えたら半分くらいの体積にしかならない。再度同じソフトパイプを買ったが、結局「詰め替え用のソフトパイプの方が枕本体より高い」という意味不明な結果になってしまったのであった(笑)。

まあ、面白かったので良かったのだ。

*1:入っているのは大多数が割れたソフトパイプなので、新しいソフトパイプを覆うか、ソフトパイプに入り込んでしまうので

(物理的に)耳の痛い話

人間の備えるセンサー(五感)のうち、視覚、聴覚、味覚、嗅覚は頭部にしか存在しない。さらには「酸素」「水分」「栄養」の摂取も頭部からしか行えない。

センサーや、摂取口は極めて重要な器官であって、しばしば何らかの形で補助か保護される。視覚なら眼鏡、サングラス、聴覚なら耳栓、補聴器。イヤホン、嗅覚および酸素の摂取においてはマスクなどだ。問題は、どの保護装置も、着用を「耳の形状」に依存していることだ。

最近自宅に到着して、イヤホンとマスクを外そうとした際に、イヤホンとマスクと眼鏡が干渉して、うまく外せないという事象が発生する。これは、これらの保護装置がすべて「耳の形状」に依存しているから発生するのだ。ということは、もしも耳がなくなってしまった場合、センサー保護がまともに行えなくなることを意味する。

なんとなくだが、耳に依存しない不織布マスクがあったほうがいいんじゃないかなと思ったのであった。いや、不織布マスクを耳にかけないような補助装置の存在は知ってるんだよ。それを使うと人生が複雑になりすぎる*1気がするので。

*1:管理せにゃならんデバイスが増えるのは嫌なので

Windows365はどのような技術を用いているのか

以前から噂されていたCloudOS、「Windows365」が発表された。ブラウザで操作可能なクラウド側のWindowsだ。


Windows365発表が、Windows11が発表されてから間もない時期だったことから考えると、WindowsのクライアントOSは「クラウドファースト」に移行するよ、純粋なクライアントOSとしてのWindowsは終わりにするよ、というメッセージのように思われる*1


まあそれはそれとして。実は2020年、MicrosoftクラウドであるAzureに、Windows365の伏線になるような機能が設けられていたのはあまり知られていない。その名もAzure Bastionという技術だ。もともとWindowsSeverのRD Gatewayという機能を使うか、Azure Virtual Desktop環境を構築すれば、Azure環境のWindows10をブラウザ経由で操作することはできたのだけれど、そのためだけにWindowsServerを構築しなきゃいけないという、お金も手間もかかりそうな手法であった。Azure Bastionは、おそらくWindowsServerから「RD Gateway」機能を抜き出して、単体の機能としただけのもの。もちろんAzureになじむようにいろいろ改良は加えただろうけれど。

Azure Bastionの機能はざっくり言えば、リモートデスクトッププロトコル(RDP)とHTTP over TLSというプロトコル(HTTPS)を相互置換してくれる機能だ。これはHTTPSという「プロキシを通過できるプロトコル」をRDPという「プロキシを通過できないプロトコル」に置き換えてくれる。大企業であればまず間違いなくプロキシを使用しているのでらクラウド側のOSを操作するためには、プロキシを使用しない別のセキュアな回線を用意しなければならない。しかしHTTPSでプロキシを通過した後、そのプロトコルをRDPに変換できるなら、プロキシの影響を受けずにクラウドのOSを操作できる。

プロキシを使用していない環境ならば、クラウドOSはRDPで操作したいけれど、そもそもRDPをインターネットにさらすのはセキュリティ上好ましくない。たとえばRDPに脆弱性が発見された場合、OSが完全に乗っ取られてしまうかもしれない。しかし、Azure Bastionを用意すれば、Azure BastionがRDPの脆弱性を攻撃してこない限り安全だ。Azure Bastion自体にSSH接続に関する脆弱性が見つかっても、Azure Bastionだけ修正すればよい*2

多分Windows365はAzure BastionとWindows11で完成を見たサービスだ。
※もしかするとAzure Virtual Desktopを簡単にしただけなのかもしれないけど。


Windows365が発表された翌日に、Azure Bastionを試してみたところ、Azure上のWindows10を簡単にブラウザで操作できた。さらに言えば、Windows365が必要としているAAD(Azure Active Directory)の所有要件を満たさなくてもよい。Azureを知らないと構築は少し難しいけれど*3、Windows365気分を味わうためにAzure Bastionを試してみてもよい。

尚、注意点がいくつかある。

  1. Azure上にWindowsを構築すると「英語版」が構築されるが、languageで検索して日本語機能をインストールすればよい。さらにkeyboardで検索して日本語キーボードにして、時刻を+9.00エリアに設定しておくとよいだろう。
  2. Azureはクラウドなので、世界中の誰もがきっとアクセスできる。Azure上の仮想マシンは「グローバルアドレスを持たせない」ほうがよい。また、グローバルネットワークに対して3389ポートをあけるという設定があるが、これはONしてはいけない。VNetという仮想ネットワーク内にサブネットを「インターネットから隔絶」した形で構築し、仮想マシンはそのサブネットに接続しておこう。
  3. Bastionには専用のサブネットが必要。WindowsはBastionからRDP接続できれば良いので、BastionとWindowsは同じVNet内に構築しよう。

*1:多分MSのCEOサティア・ナデラ氏は、次のWindowsクラウド上に存在すべきであることをWindows10リリース時点での目標としており、Windows10はユーザのPC上にあるべき「最後のWindowsです」と表現したのだろう。

*2:数万台~数億台のWindowsPCのRDP脆弱性をユーザに修正させるより、MS社が管理しているBastion機能を修正する方が早くて安全。

*3:それでもAzure Virtual Desktop環境を構築するよりは100倍楽な気がする

今更WindowsPCのSSDの換装をやったよ

自宅で使用しているWindowsPCのSSD(256GB)が手狭になったので、500GBのSSDに換装することにした。

そういえばWindowsPCのSSDの換装について、今の常識は昔の常識と様変わりしているので、「総合的に」記載しようと思う。

準備するもの(物理):
換装するSSD、DVDドライブ、DVD-R、PCのSSD容量より大きなUSB-SSD/USB-HDD(中身を消去してもよいもの)

①今代表的なSSDは3種類あるから、注意しよう。HDDから換装する場合は2.5型のSATA SSDで大体大丈夫だけれど、問題はM.2規格のSSDで、なんとM.2のSSDには2種類ある。ちょっと昔のノートPCはM.2のSATAタイプ、今のノートPCはM.2のNVMe(PCI)タイプがある。間違えると動作しないことが多いのです。
②DVDドライブはUSBタイプのものでよいですが、BIOS/UEFIでUSB-DVD起動できるかどうか確認しておきましょう。

準備するもの(論理):
パーティションいじるツール(AOMEI Partition Assistantなど)

手順:
0.ドライブを暗号化している場合、暗号化を解除しましょう。
1.コントロールパネルを開き「バックアップと復元(Windows7)」を開きます。
2.システム修復ディスクの作成を選びます。
3.DVDドライブにDVD-Rを入れて、システム修復ディスクを作成します。尚、システム修復ディスクはWindowsのインストールDVDで代用可能ですが、わかりづらくなるので割愛します。
4.USB-SSDをPCに接続し、フォーマットがNTFSかどうか確認します。exFATだった場合にはNTFSでフォーマットします(データは消えます)。
5.もしも換装先のSSDが換装前のHDDより容量が小さい場合、AOMEI Partition Assistantなどを使用して、パーティションサイズを縮め、さらにパーティションを前寄せして「換装先のSSDより小さいパーティションサイズ」にします*1
6.再度「バックアップと復元(Windows7)」を開きます。
7.システムイメージの作成を選びます。
8.イメージの作成先として、USB-SSDが選択されていることを確認します。
9.イメージ作成が完了するまで待ち、USB-SSDを外します。
10.上記3で作成したDVDをDVDドライブに入れておきます。
11.PCをSHIFTキーを押下しながらシャットダウンします。
12.SSDを交換します。
13.PCをDVD起動します。DVD起動のやり方はPCによって異なるので、PCのマニュアルを参照してください。尚、以下がヒントです。
・F11、F12キーを押下しながら起動でBIOS/UEFI設定を起動できることが多い。
・DVD装置はBIOSUEFI上では「ODD」という名前であることが多い。
BIOS/UEFI以外にもBoot Menuが用意されているPCがあり、この場合はODDを選べばよい。
14.DVD起動できたらUSB-SSDを接続します。
15.トラブルシューティングの詳細オプションで、「イメージでシステムを回復」を選び、新品のSSDに先ほどのバックアップ内容を書きこみます。
16.DVDを取り出し、USB-SSDを取り外し、PCを再起動します。
17.無事OSが起動したら、パーティションいじるツールで好きなパーティション構成に変更します。
18.必要なら再度暗号化します。

*1:Windowsの報告するパーティションサイズは「ギビバイト」、SSDのパッケージに記載されているサイズはギガバイトなので注意してください。ギガバイトギビバイトは7%程度サイズが異なります。1000ギガバイトは930ギビバイトくらい。同様にテラバイトとテビバイトは10%程度サイズが異なります。1テラバイトは0.91テビバイトくらい

バックアップとバックアップとバックアップとミラーとスナップショットと変更履歴

この世には6つの概念をすべてバックアップで済ませてしまうおじさんというのが存在する。実現できることが全く違うのでちゃんと理解しておくといいよ!!

①完全バックアップ
ある時点の全データの複製をつくっておくことを完全バックアップといいます。当然ながら、複製の時点までデータを復旧することができますが、「複製以降に発生したデータ」は戻すことができません。全データ複製をできるだけ頻繁にすることを考えますが、大きなデータの複製には非常に時間がかかるので、しばしば頻繁な完全バックアップは現実的な解ではありません。
できるだけデータ損失を防ぐためには、以下②⑥と組み合わせる必要があります。

差分バックアップ
完全バックアップは非常に時間がかかるため、頻度を減らしたいところです。そこで「最後に完全バックアップを採取した後に発生した変更点」のみを複製するという機能が生まれました。この機能を差分バックアップといいます。例えば完全バックアップを週に1回、差分バックアップを1日1回とすることで、日々のバックアップ時間が非常に長いという状態を防ぐことができます。とはいえ、最後に取得したバックアップから、次回の差分バックアップまでに発生したデータが損失した場合、復旧できません。

③バックアップ
同じことができる機材、環境、人材をあらかじめ用意しておくことをバックアップといいます。当然ながら、データ損失には対応できません。データの損失が問題にならない、データ損失対応は別途用意されている場合に使用される概念です。

④ミラー
「HWが故障してもシステムが動作し続ける」ことを目的としています。③の概念と近いため、バックアップと呼ばれることがありますが、非常に危険です。ミラーは「HWの障害でデータ損失する可能性」を大幅に減らすことができますが、SWの問題でデータ損失する可能性は削減できません。人間のミスによるデータ損失も防げません。データ損失を防ぎたいのであれば、①、②、⑥と組み合わせる必要があります。

⑤スナップショット
「一瞬で複製を行ったかのように見せかける技術」をスナップショットといいます。上記①のバックアップはどうやっても時間がかかってしまい、かつバックアップの最中にも新しいデータが発生してしまいます。スナップショットは「採取した時点の状態を複製せずに固定」することができます。
よく用いられるのは、スナップショット採取以前のデータを「更新禁止」に、採取以降のデータを「差分データ」として管理し、現在の状態は「更新禁止データ」と「差分データ」のサマリ、スナップショット採取時のデータは「更新禁止データ」から取得する方法です*1
本手法の弱点は「データの複製は実際には行われていないため、更新禁止データが破壊されてしまうと、スナップショットも現在のデータもどちらも破壊されてしまう」点になります。
上記①と組み合わせて「スナップショット」→「スナップショットのバックアップ」とすることで、ある時点のデータをシステムに負荷をかけずにバックアップすることが可能となります。

⑥変更履歴、バージョン履歴
ファイルシステムやアプリケーションが提供してくれる機能。ファイルの変更が行われた際に、ファイルの変更履歴を記録しておく機能。ユーザは「記録が残っている限り」ファイルを過去の状態に戻すことができる。よってファイルサーバにて強力な効果を発揮する。人為的ミスによるデータ損失リスクやSW原因のデータ損失リスクを大幅に軽減することができる。



特にミラーをバックアップと言っちゃうおじさんはヤバいよ!!

*1:またはスナップショット採取時点で差分データの作成を開始し、スナップショット採取時のデータは現在のデータから差分データを減算して作成する