イベントの翌日 無線LANがつながらなくなる

昔、社内のイベントフロア*1無線LANがつながりにくくなることがあった。特に頻繁に発生するわけではなく、数か月に1回程度だけれども。情報システム部に訴えても何もしやがらねえので、個人的に調査を行ったところ以下のことが分かった。

・この現象が発生すると、9割近くの端末がつながらなくなる。
・アクセスポイントが死んでいるわけではない。そもそもアクセスポイントは大量にあるので、9割もつながらなくなるわけがない。
・PCを見てみると、実は無線LANはつながっているが、IPアドレスが払い出されていないことがわかった*2
DHCPサーバの問題を疑ったが、情報システム部でもないのでDHCPサーバを調査することができない。
・しつこく無線LAN接続をリトライすると、IPアドレスが払い出されることがある。

以上のことから、アドレスプールの枯渇が原因であることが考えられたが、前述した様にDHCPサーバの調査する権限を持っていないので、調査は行き詰った。フロアごとに異なるアドレス帯が設定されているので、そもそもアドレスプールの枯渇なんて、そのフロア内の同時接続が圧倒的に多くなければ*3発生しないはずだ。

しかし、現象が発生しているフロアに行っても、人が多くいるわけではない。とくに大きなイベントも開催されていないのだ。そこで気がついたのが、「昨日は大きなイベントがあった」ということだ。ということは昨日のIPアドレスが、まだ解放されていないのではないか。

そこで、無線LANがつながっているPCを調べたところ、驚いた。IPアドレスのリース時間が48時間になっているではないか。どこのバカが設定したDHCPサーバなのか。このDHCP設定見直せよと情報システム部*4に訴えても何もしやがらねえので、放置するしかなかった*5のだが。その後何年か経過し、DHCPサーバのIPアドレスリース期間は1時間程度に短縮されたようだ*6

一般的に、通常業務を行うフロアでは、DHCPIPアドレスのリース時間が長く設定されていても、大きな問題は起こらないことが多い。無線LANを使用するユーザは限られており、そのフロアに大量の新規ユーザがなだれ込んでくることはそうないので、IPアドレスの使用数はあまり変わらないからだ。しかし、イベントフロアは別だ。イベントフロアは「昨日のユーザと今日のユーザが全く異なる」「午前のユーザと午後のユーザが全く異なる」ということが頻発する。ということは、長くとも1時間程度でIPアドレスを解放しないと、IPアドレス不足が簡単に発生してしまう。

結局何が言いたいのかといえば、DHCPサーバのIPアドレスリース期間は、デフォルトを使用せず、短くしとけよハゲということだ。

*1:小中大のイベント開催可能、基本小イベント実施するが、中規模や大規模イベントを実施する場合は会場のしきりを移動させて任意の広さに変更

*2:APIPAを取得していた

*3:一般的には250以上の端末が同時接続していなければ

*4:当社の情報システム部は親会社の情報システム部で、親会社は超縦割りなのであまりいうことを聞かない

*5:厳密には有線LANで凌いだ。有線LANは固定IPアドレスなので、イベントごとに固定IPアドレスを割り当てて、そのIPアドレスを使用させた。

*6:多少話が分かる情報システム部のメンバー(やる気はあるが権限がない)に確認してみたところズバリだった