Raspberry Piを購入してからArch Linux上でApacheを稼働させるまで

わずか45gのLinuxPCことRaspberry Piを購入してセットアップが一通り終わったので、手順を書いてみる。
尚、WindowsPCでセットアップを行うことを想定しています。

・購入方法
普通に購入すると7週以上*1待たされる。

なので、すぐ手に入れたい人は

でケースと同時に買えばよい。1週間程度で到着する。
・本体以外に必要なもの(必須)
[H/W]

  • 4GB以上のSD*2
  • LANケーブル
  • HUB
  • Micro USBのACアダプタ
  • SDリーダ・ライター(一度だけ使用)

[S/W]

[その他]

  • DHCPなインターネット接続可能環境

・本体以外に必要なもの(できれば欲しい)
[H/W]

  • HDMI接続可能なディスプレイ(テレビでよい)
  • HDMIケーブル
  • USBキーボード
  • USBマウス
  • 本体用ケース

・本体が届いたらやること
1.Win32 Disk Imagerを使用して、SDにOSイメージを書き込みます。私はArchLinuxを書き込みました。
2.SDを本体に挿します。ssh接続で何もかも行いたい場合は、LANケーブルも挿してDHCP環境に接続します。直接KVMで操作したい場合は、USBキーボード、HDMIケーブル、必要ならUSBマウスを挿します。
3.Micro USBケーブルを挿すと給電に伴ってLinuxが起動します。
4.ArchLinuxは初期状態でroot/rootアカウントしかありません。sshはONになっています。ログオンします。
5.以下コマンドを実行します。パッケージマネージャ(pacman)が最新環境にアップグレードしてくれます。

# pacman -Syu

6.固定IPを設定したいので、ここを参考に、IPアドレスを設定します。
①ifconfig使いたいので

# pacman -S network-tools

②固定IP設定

# vi /etc/conf.d/network
interface=eth0
address=192.168.2.30
netmask=24
broadcast=192.168.2.255
gateway=192.168.2.1
# vi /etc/systemd/system/network.service
[Unit]
Description=Network Connectivity
Wants=network.target
Before=network.target
[Service]
Type=oneshot
RemainAfterExit=yes
EnvironmentFile=/etc/conf.d/network
ExecStart=/sbin/ip link set dev ${interface} up
ExecStart=/sbin/ip addr add ${address}/${netmask} broadcast ${broadcast} dev ${interface}
ExecStart=/sbin/ip route add default via ${gateway}
ExecStop=/sbin/ip addr flush dev ${interface}
ExecStop=/sbin/ip link set dev ${interface} down
[Install]
WantedBy=multi-user.target

DNS設定 面倒なのでGooglePublicDNSを登録

# vi /etc/resolv.conf
nameserver 8.8.8.8

dhcp無効

# systemctl disable dhcpcd@eth0.service

⑤固定IP有効

# systemctl enable network.service

7.再起動します。

# reboot

8.Apachevimをインストールします。

# pacman -S apache vim

9.httpd.confを設定します。

# vim /etc/httpd/conf/httpd.conf

10.hostsを設定します。

# vim /etc/hosts

11.initscriptsが入っていないっぽいのでinitscriptsをインストールします。

# pacman -S initscripts

12.httpdを起動します

# rc.d start httpd

ちなみに、apachePHPと連携させたい場合は

# pacman -S php php-apache

を実行して、httpd.confに
LoadModule php5_module /usr/lib/httpd/modules/libphp5.so
を追記すること。


http://www.oss-d.net/apache2.2.3-php5.3.2
https://wiki.archlinux.org/index.php/LAMP
参考:
http://hitoriblog.com/?p=9733
http://blog.feelmy.net/2012/10/01/i-got-raspberry-pi/
http://blog.dacelo.info/apache/entry-713.html

*1:2012/10/10現在

*2:2GBの場合、用意されているイメージが数KB大きくて書き込めない場合がある