四半世紀ほど前、私は田舎の少年で、最も欲しいものがパソコンだった。パソコンといえばNECのPC-98、PC-88シリーズで、当時の私にとって高根の花であり、どんなに親にねだっても買えるようなものではなかった。高価すぎるし、買える場所は遠すぎた。また、その必要性を理解してもらうことは非常に難しかった。ちなみに、当時欲しかったPCの価格とスペックはこんな感じである。ディスプレイを買うとさらに12万円ほどかかります。
先週発注したRaspberry Piが本日届いた。スペックはこんな感じ。この、当時欲しかったPCの価格の1/30以下5000円足らず*1のPCは、重さ45gで私の欲しかったPCの1/200、消費電力は1/10以下、CPUスペックは×100程度、メモリは×200、ストレージは×5000(2DのFDは360KB、つけたSDは2GB)のスペックを誇っている。ちなみにこのスペックは当時のスパコン「S-820/40」と同等だ（笑）。
Raspberry Piが見せてくれる夢は、1988年の少年がスパコンにみた夢だ。そして、その夢はもしかすると、世界中の田舎の少年の夢かもしれない。だから私は、Raspberry Piを素晴らしいプロジェクトだと思う。興味がある人は、是非購入してみてはどうだろうか。
多分、ModMyPiというサイトで購入すれば、4400円でケース、送料を含めて購入でき、1週間足らずで届くだろう。
*1:本体は3500円くらい(送料別)。追加で最低でも4GB程度のSDが必要。
