実家simズレ問題

先日実家より、携帯電話が使えなくなったという電話があった。症状を聞く限り、simが接触不良を起こしており、それが原因でつながらなかったようだ。

まあ、よくあることではあるものの、「親に有線電話でsimずれを直させる」事の難度は非常に高いものであった。

まず、simのささっている場所がわからない。記憶を頼りに機種を特定し、その機種のマニュアルを探し、「sim」で検索するも見つからない。マニュアルをよくよく読んでみると、simではなくFOMAカードと呼ばれていたことが判明。今度は「FOMAカード」で検索すると、FOMAカードがささっている場所が判明した。裏蓋を外して電池を外せばFOMAカードのスロットにたどりつけるようだ。

裏蓋は簡単に外れ、電池も簡単に抜けた。しかし、FOMAカードの抜き方を説明するも中々伝わらない。相手の持ち方によって上下左右は変わってしまうが、相手がどのような持ち方をしているのかわからんのだ。また、FOMAカードのスロットを引き出すためのツメを表現するのも苦労した。なんとか説明して、FOMAカードを抜き差ししてもらい、電池装着。電源いれると無事使用可能となった。

教訓としては「高齢の一人暮らしの肉親宅にはsimの抜き差し手順書を作っておいておくくべき」ということだろう。また、有線電話は一見いらないもののようだけど、バックアップ回線として極めて優秀ということがわかった。特に遠くにいる肉親をサポートするのに非常に役に立つ。携帯電話は有線電話とあらゆる面で物理特性が異なるので、お互いのバックアップとして極めて有効に働く。「充電で動くが、充電器がないシーンと、充電切れに弱い携帯電話」に対して、「充電では動かないが、電源さえあれば動作する有線電話」。「SIMの接点が浮くだけで動作しない携帯電話」と、「ケーブルが刺さっていれば大体動作する有線電話」。

似たようなことができるけど違う仕組みで動いているものは、案外重要ですよという話でした。ちなみに我が家にはSIMが刺さっている機器が4台と有線電話回線があります。