最初に目で見たことを言ってくれ

そこそこ技術力高い人から質問メールがきた。しかし、何度読んでもさっぱりわからない。なぜなら、①観測事実と②推論と③調査結果と④調査依頼がごちゃ混ぜになっているからだ。

技術力がそこそこ高い人は、問題を認識すると自分のできるところまで調査をして、その調査結果をつたえてくれるので、それはそれでありがたい。しかし、調査結果をもらったところで
①何を問題と感じたのか
②その問題に対して何を推測して調査したのか
③調査した結果どうだったのか
のうち、①と②が抜けた文章、または①②③がシーケンシャルになっていない文章は意味を取るのが難しい。
なので、一言返信をした。

「よくわからないので現象だけを教えてください」

この返信に対して、再度送られてきた内容は上記の「①何を問題と感じたのか」だった。
①さえわかってしまえば、①②③がごちゃ混ぜになった文章も、理解可能な文章となる。あっさりと解決までたどり着いたのだった。多分、観測した事実をそのまま文章化するのって、そこそこ難しいことなのだろう。

情報は多ければよいというものではない。整理されていない情報であればむしろ少ないほうが良いことがある*1

観測した事実をそのまま質問してくるケースが少ない環境*2にしばらくいると、他人の質問に対して「観測事実を勝手に推測して回答」する、または「しつこく観測事実を聞く」という人間が出来上がってしまう。はたから見たら前者は人の話を聞かない人、後者はめんどくさい人なのだけれど悪気はないのだ。まあ、そんな人に会ったら優しくしてあげてください。と思いました。

*1:もちろん整理された情報であれば多いほうが嬉しい。

*2:たとえばiPhoneアプリの開発者とかAndroidアプリの開発者