エラーの調べ方

先週のWindows Updateで実は問題が発生している。

Outlookというソフトがある。メール、スケジュール、タスクの管理ができる、(一部の)企業にとって、なくてはならないソフトだ。
Outlookのメール機能は「テキスト形式のメール」「HTML形式のメール」「RTF形式のメール」を作成できる。テキスト形式はシンプルで軽量だができることが少なく、HTML形式はそれなりの機能。RTF形式はできることが多いが、互換性の問題が起きやすい。

2017/6のWindows Updateを行うと、Outlook2007もしくは2010の環境で、RTF形式のメールに添付されたファイルが開かなくなる。結構ひどいバグだ。今のところ解決していない。

んでもって、本件を調査した際、「ノウハウを知らない人と知ってる人」で全く調査の速度が違った。

まず、ノウハウを知らない人がどう調査したか。そこそこの技術力がある彼は、「拡張子の関連付けがあやしい」と踏んで、拡張子の関連付け確認を行った。その後、最近そのPCに対して行われた変更を調べるため、WindowsUpdateを調べた。つい最近WindowsUpdateが実施されたことを確認したため、WindowsUpdateが怪しいと踏んだ彼は、「最近のWindowsUpdateの障害」を検索し始めた。しかし、現象について思いつくキーワードでググってもググっても現象は見つからない。そこで、調査依頼がこちらに来た。

わたしは、Outlookが出力したメッセージをそのまま検索した「このオブジェクトは Outlook で作成されましたが、」。するとすぐに回答が見つかった。

Windowsで見知らぬエラーメッセージが発生した場合、まず何を行うべきか。答えは「そのままのエラーメッセージでググる」だ。この時、改変してはいけないが、メッセージが長い場合は20文字くらいでカットするとよい。これで見つからなかった場合に、改めて現象から調査するとよい。

Windowsでエラーが起こった時、何よりも大事なのは「出力された正確なメッセージ」だ。自ら調査する場合はもちろんのこと、電話やメールで問い合わせを受ける立場であったら、相手が面倒がって適当に省略もしくは意訳されることがあるので、そこは必ず「出力されているメッセージ」をそのまま提供してもらう必要がある。

まあ、知っておいたほうがいいノウハウだと思われる。