0.4GHz病が発症した

最近よく遭遇するPCの障害に「0.4GHz病」というのがある。大体ノートPCで発生するのだけれど、突然PCの動作が重くなり、タスクマネージャを確認すると、CPUの動作速度が0.4GHzまで落ちているという現象だ。

調べてみると、いろんなPCで発生しているらしい。原因は異なるんだろうけども。

要は「CPUの過熱によって強制的にCPU速度が抑えられてしまう現象(サーマルスロットリング)」だ。まずは会社のPCで稀に発生するため、調査してみた。現象発生時にCoreTempで確認すると、大体CPU温度80度前後で速度低下が発生している。まあサーマルスロットリングで間違いないと思われた。しかし、熱がこもるような環境ではないし、PCに負荷をかけているわけでもない。多分UEFI周りの不具合だろうけれど、簡単な対策として、アルミすのこをPCの下に敷くことで、さらに熱がこもらない環境にした。結果、現象が軽減された。アルミすのこは「吸気の温度を下げてくれる」「吸気孔をふさがない」ので、サーマルスロットリングの頻度が低い場合に効果があることがある。

その後、同僚のPCでも「0.4GHz病」が頻発していることがわかったが、ほとんどのPCがディスプレイを閉じた状態*1で使用していた(映像は外部モニタに出力)。ノートPCの熱設計は、ディスプレイを開けること前提なので、基本的にディスプレイ閉めておくことは論外なのだ。まあ、これもディスプレイを開けるように指導することで現象が軽減したが、なぜかディスプレイを開けることをかたくなに拒否する連中がいて、ノートPCを裏返したりしていたようだ*2

しばらくすると、メーカーがUEFIで対応したようで、過熱が発生しなくなり、0.4GHz病は完全に解決したのであった、

さて、4か月ほど前に個人的に購入したノートPC「Dynabook P1ーS6PPーBL」でも0.4GHz病が発生するようになってしまった。まあ、間違いなくUEFIの問題だろうけど、この類の問題は解決に非常に時間がかかることはわかっているので、回避策をいろいろ使ってみた、

UEFIアップデート
現象悪化、より頻発するようになった

②ドライバ更新
Intelのドライバ(GPU)を更新してみるが現象変わらず

③アルミすのこ
本来ウサギを冷やすアルミすのこ。若干ましになるが、ほぼ意味がない。

④ファンの掃除
まったく意味がない。というよりもまだ4か月なので、ほこりがたまっていない。

⑤ノートPC冷却台
若干ましになるが、ほぼ意味がない。

⑥CPUのシリコングリース塗り替え1
症状悪化(AS-05A)

⑦CPUのシリコングリース塗り替え2
症状変わらず(ARCTIC MX-4)

⑧CPUのシリコングリース塗り替え3
症状若干改善(JP-DX1)

Windowsの電源オプション設定
CPUの使用率MAXを「90%」に変更

電源オプション

症状改善、ほぼ現象発生せず。

⑧と⑨の組み合わせで症状が劇的に改善することとなった。CPUを酷使するようなアプリは使用していないので、取りあえずUEFIが改善されるまでは、このままの設定にしておこうと思う。

とりあえず、0.4GHz病で悩んでいる方は、回避策として①~⑤を試したうえで、⑨をためしてみるといいんじゃないだろうか。とはいっても⑨の設定が可能かどうかはPCに依存する気がするので、できるかどうかはわからないけれども。

*1:クラムシェルモード

*2:PC裏の通風孔を最大限活用する方法