小学生の頃、家で本ばっかり読んでいた。これは多分に親の影響で、テレビは1時間以上みてはいけない。マンガなんて読んではいけない。マンガ雑誌なんて買おうものなら超絶しかられるという環境下でありながら、私の指向は「何よりもストーリーを体験したい」であって、体験するためには本を読むしかない。残念なことに家の本は有限なので、図書館で借りるか、繰り返し読むことで、その指向からくる欲求を満たしていた。
「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、ストーリー指向は変わらずに成長し、読んだマンガはおそらく10k冊を超え、読んだ書籍は5k冊を超えた。好きなゲームはRPGかAVG。映画は「2時間の映画を見るのには2時間必要」という理由によってあまり見ていない。
今、ほとんど本は読まないが、読むテキストの量は昔と変わらない。インターネットによって読むべきテキストは飛躍的に増えたが、管理できる時間は減りつつあるので、読書に割く時間が劇的に減った。しかし、あくまで「基本は本」だという意識は変わらない。
多分、人にはベースとなるメディアが有って、そのメディアは生涯変わらないんだろう。ベースとなるメディアが同じ者同士は、相互理解が速やかだが、異なるメディアの場合、相互理解が難しい面が必ずある。ベースメディアがインターネットという世代が、まもなく主流になる。なんとか、ついていきたいものだ。