本との出会い

国語の教科書が好きだった。小中学生のころ、3月になるともらえる教科書の中で、最も楽しみだったのが国語の教科書だった。まあ、理科の教科書や算数の教科書もそれなりに楽しみではあったが、国語の教科書は別格だった。
我が家には異常にたくさんの本がおいてあって、私はその本を何回も何回も読んでいた。特に星新一の本はお気に入りで、「ボッコちゃん」なんて、数十回通読したものだ。だから、今のところ読んだ本の数は、漫画を含めて一万冊には到達していないと思うが、述べ冊数で行くと数万冊に達しているだろう。
国語の教科書の素晴らしいところは、絶対に一生読まないような本を強制的に読まされるところにある。その本の作者はそれなりに有名で、且つある程度の水準を超えた作品であることが保証されている。それは、素晴らしい本とその作者との出会いの入り口を広くしてくれるということだ。
国語の教科書と同様に「テスト問題に使われる、小説の一部分」も好きだったりする。ここから、中島敦氏の「名人伝*1を知り、開高健氏の「裸の王様」を知り、向田邦子氏の「眠る杯」を知った。
本との出会いは、それがどんな些細なきっかけであっても大切にしたほうがいい。そこから、座右の書が見つかるかもしれない。そして、面白いと思った本は薦めてみよう。

ということで多分買えるお勧めリスト
マンガ
惑星のさみだれ
・夕凪の街桜の国
・砂糖菓子の弾丸は貫けない
・三月のライオン
・それでも街は廻っている
寄生獣
銀と金
海街DIARY
エスパー魔美

小説
第三の時効
・老ヴォールの惑星
・冷たい校舎の時は止まる
白夜行
・昔僕が死んだ家
・青の炎
・ボッコちゃん
・旅のラゴス
・少女と武者人形
・喜嶋先生の静かな世界
ハサミ男
・暗い所で待ち合わせ
夜のピクニック
・眠る杯

*1:不射之射