パイオニアに最新環境を!

どういう訳か、経験上40人以上の職場には必ずパイオニアな人がいるような気がする。パイオニアな人って言うのは、環境を与えると、その環境内で異常な速度で色々チャレンジして失敗を繰り返し、その環境を最適化してしまうような人のことだ。早い話が、「勝手にいじっていいPCを与えた、中学生男子の適応力」をそのまま持ち続けているような人だ。
イオニアな人は、そのチャレンジの過程で、その環境における大体の失敗を網羅して体験しているので、理解が深く、まあトラブルがあったときには、その人に聞けば大体答えか、答えにたどり着くためのヒントが得られたりする。
中にはスーパーなパイオニアの人がいて、触っている間に問題が発生した場合に「仮説を立て」「検証し」「確証をえる」というようなことまでやっちゃう人もいる。新環境への理解は非常に深く、解決可能性から回避方法まで、あっという間に提示してくれるだろう。こういう人がもし職場にいるのであれば、大切にすべきだろう。というより機嫌を損ねないように付き合うべきだろう。*1
こういう人は、まず間違いなく、その部署における最大のセキュリティリスクだ。パイオニアな人は誰よりもその環境に詳しくなるので、誰にもわからない裏口を仕掛けることなんて朝飯前だったりする。
こういう人の取り扱いとしては、常に最新環境を与えてマインスイーパにして、その代わりにセキュリティはきっちり監視するというのがもっとも良い取り扱い方法だろう。
気をつけなきゃいけないのが、偽パイオニア。当たり障りのないところを少し触っただけで、あたかも「最も詳しい」ような顔をしているのが、こーいう人だ。
表層的な部分の解決は可能だが、本質的な理解をしていないので、こういう人にお願いしても、パターン一致の場合を除いて解決しない。しかし、新しい環境は誰よりも先に欲しがる。こういう人に新しい環境を与えても、初期投資の効果的にはむしろマイナスなので、まあ普通に考えたらパイオニアに与えるべきだろうが、最新環境を与える権限がある人に、この辺の見極めができないと意味が無いだろう。そして、権限がある人は大抵の場合、偽パイオニアを評価する。*2
もし、最新環境を与える権限があるなら、人柄に惑わされずに、パイオニアを探してみよう。職場の効率は明らかに高くなるよっちゅう話だった。

*1:理由はわからないが、スーパーパイオニアな人は、人当たりはいいけど、機嫌を損ねると果てしなくめんどくさい人が多い

*2:偽パイオニアは、非技術系の上司受けが良いことが多い