ノートPCのHDDを換装する方法

ベイが2個以上存在するデスクトップPCでHDDを換装するのはさほど難しいことではない。なにしろ、3.5インチHDDを化粧箱付きで購入すれば環境引越しツールがついてくることも多いし、IDEからIDESATAからSATAへのコピーを実行するためのケーブルが基本的に実装されている(コネクタが2つ以上ある)。だがノートPCでは、IDEにせよSATAにせよ基本的にコネクタは1つしかない。

ではどのように換装するのか。簡単でお金が極力かからない方法を紹介しよう。
前提条件

  1. PCのアーキテクチャを理解している。
  2. LinuxWindowsをある程度理解している。

まず物理的に必要なもの

  1. 2.5型IDE(またはSATA)−USB変換ケーブル 2000円から3000円位
  2. 700MB用CD-R(W) 一枚
  3. CD-R(W)が焼けるPC
  4. 換装先HDD

次に論理的に必要なもの

  1. 今回はここからknoppix_v5.1.1CD_20070104-20070122+IPAFont_AC20070123.iso(x86 64が含まれているものは64bit対応CPUでないと使用できないので注意)
  2. isoイメージがCD-Rに焼けるソフト(フリーなら呉葉あたりか)

上記をそろえたら以下の手順で移行する。
準備

  1. isoイメージがCD-Rに焼けるソフトをインストールする。
  2. knoppixのisoイメージをCD-Rに焼く。
  3. ノートPCにUSBケーブル経由で換装先HDDを接続させ、OSがHDDを認識することを確認する。
  4. HDDを接続したままノートPCを一旦電断し、BIOS設定でCDブートをHDDブートに優先させる。
  5. knoppixCDをCDドライブに入れ起動。

コピー

  1. knoppixが起動したら、デスクトップにhda1〜hdaX(Xはパーティション数)とsdaが表示されていることを確認。USB経由で接続した換装先HDDはおそらくsdaとして認識されているはず。
  2. hdparmにて/dev/hdaと/dev/sdaを確認する。
  3. root権限で
    # dd if=/dev/hda of=/dev/sda bs=4096 conv=noerror
    をターミナルで実行。かならずif側にコピー元のディスク、of側にコピー先を指定すること。
  4. 数時間経過するとddが終わっている。PCをシャットダウンする。
  5. USB側diskをIDEまたはSATAに差し替えて起動する。
  6. 無事起動したらOK。パーティションサイズを拡張したい場合(新しいdiskが大きい場合)は再度knoppixを起動してqtpartedを実行すればよい。

というわけで、以上の方法で本日無事に160GBの2.5型IDE HDDから、250GBの2.5型IDE HDDへの換装が行えた。HDDが早くなって且つ清音化されて、低温化され、空き容量がふえた。
すばらしい。