いまそこにある機器

たかだか10年くらいまでは、ワープロ専用機というものが巷に氾濫していた。そして、このたかだか10年くらいの間に50歳の人は60歳になった。
パソコンというものは、その汎用性の高さから使用できる人にとっては大いなる武器であり、非常にユースフルな道具であるが、その汎用性の高さゆえ、ある程度の年齢になった場合非常に覚えることが厄介である。また、今のところ、知識のない人間が使用するパソコンは脅威となる可能性が高い。
ワープロ専用機が発売されなくなったのが2000年頃だったと記憶している。うちの親がワープロ専用機の「書院」使いだったため、あわててバックアップ機器としてワープロを購入してあげた記憶がある。それから8年。既にメーカによる法定の部品供給期間は過ぎており、今後続々と「故障したが修理できないワープロ」が現れることが予想される。だが、いまだにワープロ専用機を使っている人々は、パソコンを新たに覚えられない層である可能性が高いため、ワープロを論理的に使用できるが、ワープロを物理的に使用できないという現象が発生するだろう。
代替手段が無い以上、この層はパソコンのワープロを使用せざるを得ず*1、それはネットワークにとって脅威となるんじゃないだろうかと思った。

*1:ぜんぜん関係ないが、JUSTSYSTEM一太郎に文豪ライクなインターフェースや、書院ライクなインターフェースを実装すればこの客層を取り込めるんじゃないだろうか。権利関係で不可能であるなら、上記インターフェースを実装できるように確認し、インターフェースを定義ファイルによってエクスポート、インポートできる様にすれば良い。これをプロレスゲーム方式と呼ぶ。