3番テーブルの客

結構古い話だが「3番テーブルの客」というドラマが深夜に行われていた(たぶん1996年くらい)。三谷幸喜が書いた1つの脚本を毎週異なる演出家、スタッフ、役者をつかって制作するという画期的な番組だった。脚本が同じであっても、素材と味付けが異なるだけで、ここまで雰囲気がことなるものなのかということを楽しむドラマだったようにおもう。
これを「涼宮ハルヒの憂鬱」というアニメの「エンドレスエイト」という脚本で、やったようだ。
アニメでやるのは全く問題ないであろうが、それはあくまで「繰り返しでやるよ」という前提が視聴者に伝わっていることと、監督、スタッフ、役者が毎回異なることが前提であって、似たようなスタッフ、同じ役者が行えば退屈なのは目に見えている。
せめて4回くらいであれば、同じ役者であっても、初回、驚き、裏切り、終了でメリハリもついたであろうが、なんと8回も行ったようだ。繰り返しは、神格化されていた「涼宮ハルヒの憂鬱」の信者から信心を消すに十分な効果を発したようだ。

教訓
・真似をするときは、真似する対象の何が価値なのかを十分に考える