技術力について

技術力っていうのは、すなわち政治や感情に依存しない「問題の解決能力」そのものだろう。よって、その環境で起きやすい問題に対処することがうまい人は、技術力が高いと評価される。企業において、技術力は絶対的な評価基準ではなく、相対的な評価で判断される。
システムを保守する人々にとってもシステムはある程度ブラックボックスだ。なぜなら、プログラムは設計書通りに作られている物ではなく、プログラマが書いたとおりに作られている物だからだ。そして、保守屋にプログラムは読めない。それはソースが公開されていないか、ソースを読んでも理解出来ないからだ。そもそも、保守屋にソースを読む力は期待されていない。ソースを追っかけている暇があったら、今起こっている問題を現状のリソースでどう回避するか考えた方がマシだからだ。
IPA情報処理技術者試験を改訂した。使用・運用部門と開発部門に分かれていた試験制度をあえてひとくくりにした。すばらしい。
保守屋にプログラミングが出来る必要は全くないが、プログラミングによって何が行えるのか、何をどう間違えるとどのような結果があらわれるのか、システムテストとはどのようなものかを理解しておくことが、保守屋のアドリブ力を上げる。逆に保守・運用でどのような問題が発生し、どのように解決するのかを知ることは、開発屋の設計力を上げるだろう。開発屋も保守屋も最低2年程度、お互いの仕事を経験してみれば良いんじゃないだろうか。または、そのような人事交換制度を作れる企業はかならず作るべきだろう。それによって、きっと、企業としての問題の解決能力は飛躍的に向上するだろう。

まあ、何が言いたいのかと言えば、「ITパスポート」受かったら、とりあえず「基本情報」受けようよってことでFA。