なぜソフトパイプ入りの枕は体積が減るのか

10年以上使用している枕があって、この枕が購入時の半分以下の体積になっている。ソフトパイプが入っている枕だ。知らなかったのだが、ソフトパイプの枕は使用していくうちにドンドン体積が減っていくものだそうだ。原因はソフトパイプが割れるからだそうな。ソフトパイプが割れたら体積が減るというのはまあ、もっともな話だろう。中空の円柱を裂けば少し癖のついた平面になるというのは理解しやすい。でもそんなにきれいに裂けるものなのかね、、、とか思いつつ、しょうがないので、補充用と記載されたソフトパイプをAmazon屋で発注した。

しかし、枕の中を覗き込んでも、割れて平面になったソフトパイプはそれほど見受けられない。割れてはいるんだけれど、円柱の形状を保っている。割れることで弾性が減るというのは理解できるけど、ここまで体積が減るものなのかと思い、ソフトパイプをよく見ると原因が分かった。

枕の中のソフトパイプの直径はすべて同一なので、通常の枕ではソフトパイプが別のソフトパイプに入り込んでしまうことはない。しかし、割れたソフトパイプは、容易にほかのソフトパイプを包んでしまう。よくよく観察するとすでに「重なっていないソフトパイプの方がレア」で、2重3重に重なっているものが多く観察された。平均で2重に重なってしまえば、体積は半分くらいになってしまう。当たり前といえば当たり前だけれども、よく観察してみないとわからないものだ。

その後、発注したソフトパイプが家に届いた。補充用だけれどソフトパイプを今の枕に「補充」すると体積はすぐ減ってしまうだろう*1。しょうがないので、補充ではなくて詰め替えてみたところ、全然足りない。体積が半分になった枕の補充用として購入したパイプは、当たり前だけれど詰め替えたら半分くらいの体積にしかならない。再度同じソフトパイプを買ったが、結局「詰め替え用のソフトパイプの方が枕本体より高い」という意味不明な結果になってしまったのであった(笑)。

まあ、面白かったので良かったのだ。

*1:入っているのは大多数が割れたソフトパイプなので、新しいソフトパイプを覆うか、ソフトパイプに入り込んでしまうので