WindowsServer2003を復旧する

客先のWindowsServer2003(SPなし)が致命的に破壊された。理由は「システムドライブに空き容量が無い状態でSP適用を強制的に行ったから」だと推測される。SP適用中にこけて、そのあと2度と起動しなくなってしまった。
まあ、ここまで破壊されてしまうと、復旧方法は2つしかなくて、1つはデータバックアップ⇒再インストール⇒データリストアで、もう一つはOSの修復インストールだ。
修復インストールっつうのは、OSを上書きでインストールすることで、まあOSだけが壊れた場合はこれで何とか復旧できる事が多い。当然SPなしの状態で復旧されるので、SPがあててあったら更にSPを当て直すことが必要になる。
とはいえ、システムドライブに空き容量が無い状態で修復インストールを行うのは、あまりよろしくないのと、修復インストールが100%うまくいくっちゅう保証もないので、とりあえずOSが破壊された場合は上記2つの対応を並行で行うことが、経験上推奨される。具体的な方法は以下のようなものだ。
1.knoppixWindowsPE等のメモリ上だけで動作するOSを用いて、システムドライブ上のデータを外部ストレージにバックアップする。
2.同型サーバがあれば、そちらで並行してOSインストールを開始する。
3.バックアップデータを確認の上、システムドライブ中のデータを削除する。
4.修復インストールを実施する。終わったら、SPを再適用する。
5.修復インストールがうまくいかなかったら、1で採取したデータを用いて、2で構築しておいた同型サーバで復旧する。

さて、以上の話で重要なのはOSの障害に備えて事前準備を如何に行っておくかということだ。
1・客先にサーバを大量に納入するのであれば、少なくとも1台はトラブル時用に確保しておくこと。それができないのであれば、納入前のHDDイメージをバックアップしておくこと。
2.サーバであればRAIDコントローラのドライバが必要となるケースが多いので、ドライバは必ずすぐにアクセスできる場所においておくこと。
3.WindowsPERAIDコントローラドライバを適用して用意しておくこと。
4.修復インストールの手順書を作成しておくこと。
まあ、常駐バックアップソフトの性能によっては、こんな苦労をする必要はないんだが、バックアップソフトが入っていないようなサーバが2003世代では多く存在するので、こんなかんじで対応するのが現実的だろう。

ちなみにWindowsPEこの辺を参照して作成するといいと思われる。

客先のサーバは修復インストールで無事復旧した、OSの再インストールは無駄に終わったが、再インストール時に課題が見つかったので、その課題に対する対応策を実施した(後輩が)。まあ、今後はもう少しまともな対応ができることだろう。