nanacoのポイント⇔電子マネー変換に手数料が1%弱かかるのはなんでなんだぜ

nanacoといえば、IY系列のFalica電子マネーであるが、いままで「ポイント⇔電子マネー変換」に必要だった変換手数ポイントが撤廃されるという発表が12月末位にあった。普通に考えれば「ポイント⇔電子マネー変換」に手数料的なものを必要とするのは異常であって、その異常な状態が解消されることになる。
なぜ変換手数料(ポイント)を必要としていたのか。その制度を詳しく見ることによって推測してみる。
nanacoの変換手数料は以下のような制度だ。
1〜100ポイントを変換するために必要な手数料⇒1ポイント
101〜200ポイントを変換するために必要な手数料⇒2ポイント
この制度は100の倍数のポイント変換が最も効率的な仕組みとなっている。仮に10000ポイントを持っていた場合、1ポイントずつの変換なら5000円にしかならないが、100円の倍数での変換なら9900円(1P余る)になる。ということは、消費者は100の倍数のポイントを変換しようとするだろう。
逆に考えれば、nanacoとしては100P未満で変換してほしくないということだ。
おそらくは、少ないポイントを数多く変換されてしまうと、システムが負荷に耐えられなくなる可能性があったので、手数料という制度を用いて制御したというところだろう。普通に考えれば、1日に変換可能な回数を制限することでデータ量を制御するところだが、客単価の低いであろうコンビニエンスストアでは、101ポイントたまるまでポイント交換させないほうが、発生するデータ量は明らかに少ない。まあ、システムの負荷を減らすという意味においては非常によく出来た制度だ。
手数料が必要なくなったということは、システム側が増強され、変換回数を吸収できるような性能が確保できたということだろう。ということで、もしかすると3/13に持っているポイントを1P毎に変換させ、システムダウンを狙うような人々がいるかもしれないとか思った。