新幹線で本を読む

広島出張のため、本日新幹線に乗る。広島は遠すぎる!新幹線で4時間かかるので帰りの分込みで小説を3冊ほどもっていく。最初に読んだのが「凍りのくじら」だ。2.5時間ほどかかって読み終える。辻村深月氏の小説は面白そうな匂いが表紙から漂ってくる。非常に購入欲をそそる表紙である*1。購入後2年ほど放置していた*2
面白い本を読むと幸せになる。私にとっての人生は「面白い本に出会うことによる幸福感」を追い求めるものだ。今日読んだ本作はまさにそれを味あわせてくれた。全編にF氏へのリスペクトがあふれている。新幹線の中で何度も泣きそうになった。傑作。
最近はF氏への尊敬の念を作中で示す作家が多い。乙一氏(A MASKED BALLとかいろいろ)とか瀬名秀明氏(八月の博物館)とか舞城王太郎氏(土か煙か食い物)とか。個人的には「もっとやれ!」と思うが、少なくとも直木賞は狙えないだろう。フォーカスが30才台以下になってしまうから。

凍りのくじら (講談社ノベルス)
辻村 深月
講談社
売り上げランキング: 70862

*1:何故か2冊持っていたことからも、この本の表紙がかもし出す「面白そう」感がわかるだろう。

*2:積読状態の小説が100冊単位で存在するので、2、3年は当たり前