エコ替え

化石燃料をなるべく使わないという考えについては、温暖化云々という観点を超えて必要なことだと思う*1
巨額の広告料を支払うことによって、報道っぽい広告業を押さえつけている、某企業がエコ替えとかいう言葉を生み出したようだ。
まだ使えるものを捨てて、エネルギー低消費のものに交換することは、実は非常に判断が難しい。なぜなら、総合的にエネルギー消費量が大きくならないためには、製造に使用されるエネルギーや輸送に使用されるエネルギーを加味する必要があるからだ。
電球を電球型蛍光管に変更することは、ほとんどの場合において総合的なエネルギー消費を減らすだろう。だが、車を買い換えることが本当の意味でエネルギー消費を抑えるかどうかは疑問だ。中古車にする場合や、廃車にする場合、どの程度の頻度で車の運転を行ったか、これから行うかによっても結論は異なるだろう。
以上のようなことを公表し、製造や輸送も含めて総合的にエネルギー消費量が減るかどうかをシミュレーションできる環境を整えて、その上で「エコ替え」を推進するのであれば全く問題ないが、燃料という観点だけから消費者の無知に付け込んだようなキャンペーンを行うだけであれば、偽善のそしりを免れないだろう。

*1:温暖化についての私自身の考えは「現在主流の共通認識が果たして本当かどうかわからない」だ。また、推進手法についても、偽情報(ツバルの海水面とか)を平気で扱うことがが多く、賛成はしたくない。ただし、有限な化石燃料の使用を控えるという観点から見れば、行っていることは理にかなっていると思う。