作者がそれほど気に入ってない作品が高く評価されるということ

ファイナルファンタジー(以下FF)の一作目に、マトーヤの洞窟というところがある。ここで流れる曲「マトーヤの洞窟」はFFシリーズの中でも屈指の名曲だ。だが、作者である植松伸夫氏は、この曲を公には「それほどたいした曲ではない」としているようだ(雑誌などのインタビューでは否定したがっているように見受けられる)。
また、FFシリーズでもっとも人気がある曲「ビッグブリッジの死闘」に至っては、ボツ曲になりかけていたという。
作者自身の評価と一般的な評価が乖離することはよくあることだ(古代祐三氏におけるベアナックル3とか)。だが自らに気に入り具合にかかわらず、人気のある楽曲をアレンジや復刻などで提供することは非常にえらく、それがプロなのだとか思ったりした。