論理学(もしくは数学)では
AはBである。
という命題が正しい場合、確かに言えることは、
Bでなければ、Aでない。(対偶)
ということのみだ。
逆(BはAである)または裏(AでなければBでない)は正しいとは限らない。
具体的には
「魔女は女である。」が命題の場合。
「女でなければ(即ち男なら)、魔女ではない。」は正しい。
「女は魔女である。」
「魔女でなければ、女でない。」
などという命題は間違いなく成り立たない。
という前提を理解すると、世界が如何に詭弁に満ちているのか
見えてきたりする。
「犯罪を起こしやすい子供は、インターネット好きな子供だ」
「犯罪を起こしやすい子供は、テレビゲーム好きな子供だ」
が、成り立ったとしても(成り立つとは思えないが)
「インターネット好きな子供は、犯罪を起こしやすい子供だ」
「テレビゲーム好きな子供は、犯罪を起こしやすい子供だ」
というのは成り立たないのだ。
何故こんな簡単な詭弁がまかり通るのか。
詭弁の多くは、偏見を利用している。