再生品のPCを購入した

世の中には「箱明けまでされたけど初期不良などの理由で返品された」というPCがある。
そのPCはメーカーに回収されて、「修理したうえで再販売」されることがある。そういうPCを先日購入した。

ノートPCなのだけれど、CPUはintelの11世代i5で問題ない。しかしメモリが8GBしか積まれておらず、SSDも256GBという代物だった。WindowsはWindows10 home editionだけれど、個人的には11proがいい。まあ、セカンドPCならhome editionでも問題ないのだけれど、メインPCとして使用するつもりだったので、メモリとSSDは換装し、WindowsはProにアップグレードすることにした。

さて、PCが届いたので早速Windowsのセットアップを開始したのだけれど、どうも変な動作をする。右クリックと左クリックが入れ替わっているのだ。なんだこのクソ設定。Windowsのマウス設定を確認したところ、たしかに右クリックをメインとする設定になっていた*1。どういうことだ。Windowsイメージの作成担当者が左利きなのだろうか。再生品のWindowsイメージ管理おかしいんじゃないの?(1回目)

まあ、そんなことはおいておいて、Windows Update地獄を開始する。まずはWindows11にアップデートし、そのあとセキュリティパッチを当てまくった。いやはや、WindowsUpdateは時間がかかるなあと思いつつ、Windows11proへのアップグレード権を購入することにした。アップグレード権は今Microsoft Storeで購入することができるようだ。早速購入しようと思って、Microsoft Storeに行ったところ、アップグレード権は99ドルで販売されていた。

さて、クレジット情報を入れて、アップグレード権を購入しようとしたところ、なぜかアメリカの住所を入れるように促された。国選択がアメリカ固定で。日本が選べないのだ。どういうことだ。調べたところ、Microsoft Storeは「決済情報としてMSアカウントを参照しておきながら、地域情報はWindowsの設定を見る」仕様だということが分かった。地域情報がアメリカである場合、アメリカ在住のクレジットカードを所有していないと、Microsoft Storeで決済ができない。そもそもなんでWindowsの地域設定がアメリカになっているのだ。Windowsイメージの作成担当者が米国籍なのだろうか*2。再生品のWindowsイメージ管理おかしいんじゃないの?(2回目)。なんだこのPCメーカー、ハゲろとかおもいつつ、Windowsの地域設定を日本に変更したところ*3、購入金額がドル表示から円表示に変更され、無事MSアカウントに紐づけてあるクレジット情報で決済出来るようになった。

Windowsを10home→11home→11proへと更新できたので、次はPCメーカーのドライバやBIOSのアップデートだ。これは特に問題なく行えた。

最後にWindowsの細かい設定を自分好み*4に変更し、無事PCは使用可能となった。ただし、Cドライブの使用量が妙に大きかったので、調べてみると「Windows10の残骸」が残っているので、ディスククリーンアップツール*5でこれを削除した。

さて、SSDは換装するので、環境のお引越しが必要だ。SSDの換装に伴う環境のお引越しは「バックアップと復元(WIndows7)」という機能を使用するのが最も簡単だ。この機能は「現在のWindowsをすべて外部ストレージに保存する」機能なので、500GBくらいの外部ストレージがあれば、バックアップ→SSD換装→バックアップを復元という手順でSSDのお引越しができる。便利な世の中になったものだとか思いつつ、バックアップしようとすると、「暗号化されたドライブはバックアップできない」とかいうメッセージが表示されるではないか。なぜ、もともとWindows10Home EditionだったPCが暗号化されてるのだ。調べてみるとメーカー製のPCはHome Editionであっても暗号化されているとのことだ。どうやらMSアカウントとPCを紐づけた際に、暗号化キーはMSアカウント側に保持されているようだけれど、これ、PC壊れた時、データ引っこ抜けるやついないんじゃね?あと、MSアカウントと紐づけてないPCはどうなるんだろうか。

まあ、しょうがないので暗号化をキャンセルして、バックアップ実施した。SSD換装し、バックアップ復元してから再度暗号化すればいい。

ここまでやってから気づいたのだが、このPCにはDVDドライブがついていないので、DVDのリカバリメディアの作成ができない。まあ、USBメモリリカバリメディア作れるし*6、32GBで1000円以下で買えるので、このPC専用のリカバリメディアとしてUSBメモリを1つ購入。これで、バックアップの復元ができる。

ということで、無事SSDの換装が終了したのであった。

メーカーでWindowsイメージ作る人への教訓:
  1. Windowsイメージ作るときに特殊設定したら解除しておきなさい。
  2. Windowsイメージ作るときに地域設定は見落としがちなので、ちゃんと設定したほうがいいです。
  3. 再生品PC用と新品PC用のOSイメージちゃんと一致させてるか確認したほうが良いです。
メーカーへの教訓:
  1. 暗号化するのはいいけど、ちゃんと復元方法考えてる?
ユーザーへの教訓:
  1. Home EditionであってもCドライブが暗号化されていないか確認して*7、もし暗号化されていたら、ここSign in to your Microsoft accountにアクセスして、暗号化キーがあるか確認しておいたほうが良い。

*1:【Windows10】マウスの右クリックと左クリックを逆にして左利き用に変更する方法 - ぱそかけ

*2:多分、Windowsのインストールメディアが米国版で、そこに日本語化パックを入れ込んでいるのだろう。しかし、地域の設定をイメージに入れ忘れていたのではないか

*3:Microsoft Store などでの国や地域の変更方法

*4:高速スタートアップを切る、通電時の時間経過スリープを切る、Edgeの検索エンジンGoogleにする等

*5:Windows 10で「Windows.old」フォルダを削除して空き容量を増やす2つの方法:Tech TIPS - @IT

*6:Windows 10のリカバリーUSBの作成方法|Office Hack

*7:Windows 10 Homeで暗号化を設定・解除する方法 | Windows10のアンチョコ