※このエントリは、2019年9月26日にFacebookに記載した内容を2024年10月25日移動したものです。
ええっとですね、木村一基っていう将棋棋士がいるんですよ。非常に強い棋士なんですね。
将棋にはタイトル戦というのがあって、現役のタイトルホルダーと挑戦者がタイトルをかけて争うんですが、挑戦者になるためには、ほぼ全ての棋士を対象としたリーグ戦を勝ち上がらなきゃいけないわけです。100人以上いるプロ棋士から、たった一人がタイトルホルダーへの挑戦権を得るわけです。だからタイトル戦への挑戦権を獲得しただけで、その棋士は一流と言えるのですよ。一流を数多く下さないとどうやっても挑戦権は得られない。一流を数多く下した時点でその棋士は一流と言えるわけです。
んでもって、タイトル戦に6回挑戦して6回敗北したという記録があるんですよ。しかも史上2人もいるのです。一人は森下卓という棋士です。この棋士は天才と呼ばれていました。森下卓がタイトルをとれないのは将棋界の七不思議と言われたほど、実力は認められていたのです。でもタイトルは取れなかった。羽生という将棋史上稀に見る天才のあおりをくらったと言われています。もう一人のタイトル戦で6回敗北した棋士が木村一基という棋士なのです。
※二人ともタイトルをとれなかったのは大体羽生さんのせいです。
木村一基は非常に人気がある棋士の一人です。プロ棋士の仕事に棋戦の解説ってのがあります。だれでもNHK杯で解説しているプロ棋士を一度や二度はみかけたことがあるとおもいますが、木村一基は解説が非常に面白いのです。ぼやいてるんだか冗談なんだかわからない事を言って、聴いている人を楽しませる。それが人気の理由の1つです。
棋士の世界では、高齢なほど勝てない傾向があります。数少ない例外を除いて、40を超えるとなかなかタイトルはとれなくなる。加齢とともに序列は下がっていく。超天才の羽生さんすら、40代後半になってタイトルはとれなくなってきています。
そんな中、俺たちの木村一基が王位というタイトルをとりました。7度目の挑戦、46歳での挑戦。相手は今将棋界で1、2を争う強さの豊島きゅん。もうね、素晴らしいの一言に尽きるわけです。正直泣きそうです。
今日は木村一基九段が木村王位になった素晴らしい日です。
何て日だ!!
おしまい