物理的または論理的に壊れたHDDからデータを引き抜くコツ

ハード屋さんの後輩に、HDDの復旧方法を聞いたので、メモしておく。

HDDは消耗品なので、よく壊れる。特に海門製は非常によく壊れる。壊れ方にもよるけれど、回転しない系の破損や、通電しない系の破損、ヘッダがデータを読んでくれない系の破損の3つ以外は結構なんとかデータを救えたりする。ただし、お金はかかります。

1.何はなくともまずはHDDデュプリケータと新品HDD
なんといっても、HDDデュプリケータがなければお話にならない。しかも相当高額なデュプリケータを購入する必要がある。だから、個人でできるようなものではない。SATAのみ対応なら、YECのこの辺SASを対応したいのであればこの辺を購入しておけば間違いないだろう。
なぜデュプリケータが必要なのか。壊れかけのHDD、もしくは壊れたHDDをその状態で保っておくためだ。可能であれば1対2コピーが可能なデュプリケータが良い。壊れかけたオリジナルHDDは一回のコピーで壊れてしまうかもしれないからだ。

2.壊れたHDDを2本含んだRAID5、3本含んだRAID6の復活
壊れていないHDDも含めて、全HDDのコピーを作成する。コピーが終わった状態で、RAIDコントローラの機能を使って、無理やりRAIDとして認識させる。うまく認識できればRAID復活となる。

3.ファイルシステムが壊れた
ファイルシステムが壊れた場合においても、まずはHDDコピーから行う。元の情報を崩さないためだ。
壊れたファイルシステムに対して以下のソフトを試してみるとよい。
・TestDiskを使用する(リンク
・ファイナルデータを使ってみる(リンク)

4.あきらめて業者に頼む
デュプリケータのメーカーが、結構ノウハウ持っているので、YECあたりに泣きつくと、高額な復旧金にて修復してくれるかもしれない。

まあ、いずれにしても、バックアップとRAIDのホットスペアは重要で、RAIDが縮退していないか確認するのも重要なので、その対策に力入れたほうがいいですよ。でもデュプリケータは用意しておいてもいいかもねという感じであった。