使っているデバイスの種類が多すぎて、色んなデバイス音につい反応を示しちゃう問題

一時期、SONY屋さんのxperiaのCMが、超嫌いだった。なぜなら、xperiaのCMはこともあろうに、既定の着信音をCM内で奏でていたからだ。基本的に着信音は、それが何の着信音だろうが、所有者を一瞬緊張させる。すでに所有しているスマフォのCMに、なぜ強制的に緊張させられなきゃならんのだ。腹立たしいことこの上ない。
同様に、Windowsの起動音、lineの着信音あたりは、音と意味のひもづきが強く、また、動作としては、トリガという性質をもっているので、リラックスもしくは集中しているときには聞きたくない音だ。特にドラマや映画なんかで、自分が着信音と認識している音が聞こえてくるのは、作品世界からの強制離脱を促すので最悪だし、本を読んでいる時、近くで着信音が聞こえるのも最悪だ。。
だから、こう思うのだ。テレビやラジオで着信音を使う場合は、全ての作品で同じ音を使うべきで、その音は着信音であることがわかる音として公募する。そして、公募で決定した着信音は一般的なスマフォで使用できないようにする。
これを行えば、作品世界から聞こえてくる、緊張を意味する音によって、作品世界から現実世界に呼び戻されるという現象は、起こりづらくなるだろう。

なんてことを考えていたら、2つのエピソードを思い出した。
一つは、「百姓貴族」というマンガで、著者が「新聞配達のバイクの音が、牛のお産の時の鳴き声に聞こえて目が覚める」という話。つまり、警告音や職業意識に結びついている音については、意識を覚醒させる効果があるっちゅうことだ。

もう一つは「古畑任三郎」で、古畑の着信音が、単音の「黄色いさくらんぼ」だったこと。当時は三谷幸喜氏のワルノリだと思っていたが、今にして思えばあの演出は素晴らしい。着信音であることは明白なのに、古畑以外の誰の着信音でもあり得ない。だから劇中世界から抜け出さずに、物語に集中できるのだ。

結論としては、古畑任三郎の新作作ってくれないかな〜ということだ。

とっぴんぱらりのぷぅ。