システム保守系エンジニアはどんな本を読めばいいか問題

世にシステムの技術本は数あれど、ほぼ開発向けか、SE向けの内容で保守系のエンジニアに向けた本というのは案外少ないものだ。

だが保守屋に必要な知識というのは、広くてそこそこ深い。ネットワーク、OS、DBはもちろんのこと、web、ストレージ、クラウド、仮想化、セキュリティ、ハードウェア等をそこそこのレベル*1で知っておく必要がある。
研修から得る知識と、経験から得る知識では足りない。だから書籍で補完すべきなのだ。ということで、いままで自腹で買った書籍の中で、よさそうな書籍をピックアップしてみる。

今のところシステム保守屋が押えておくべきOSはWindows系とUNIX系に大きく分けられる。特にWindows系は有用な書籍が多い。
まずはこの2冊。システム保守系の会社であれば一組は持っていたい、おそらく市販本としてWindowsについて最も詳しく記載された書籍。読むことによって、エンジニアとしてのランクが一つ上がることは間違いない。

Windows用にMS社から提供されているツール群、「sysinternals」は保守屋必携のツールだ。sysinternalsについて詳細に解説された書籍。

バッチやシェルスクリプトを全く使用しない保守なんてありえない。バッチを作るときに参考になる書籍。

Windowsを扱う保守屋に最も忌み嫌われる存在、ブルースクリーン(BSOD)。その印象が逆転する書籍。

  • ネットワーク

保守系のエンジニアで、ネットワークを知らないなどということは論外だ。
まずは最も基本的な知識を身に着けるための書籍。

ネットワークトラブル時の大いなる参考書籍。

謎の技術Windowsネットワークの参考書籍。すでに内容は古い*2が、NetBIOSについてまともに記載されている書籍は、これ以外になかなか見つからない。

  • データベース

データベースについては、種類が多すぎて、なかなかこれだという書籍を紹介するのは難しい。だがSQLに限ればいくつかの素晴らしい書籍が紹介できる。
保守用にクエリを書くなんてあたり前のこと。ちょっとした文法や関数を調べるときに。

クエリの品質を向上させるための一冊。

  • 設計

保守屋にインフラ設計知識は必須だ。特に「非機能要件」の耐障害性、保守性については、保守屋が設計の段階で強くコミットするべきだ。
システムダウンの事例を学ぶための書籍。

インフラ設計をパターンとして学ぶ書籍。

そもそもの監視のあり方からzabbixを学ぶ書籍。

OS、DB、NWの連携を学べる書籍。

ITILは非常によいフレームワークである。およそITサービスを提供するものであれば、必ず知っておくべき内容だ。

*1:ITSSレベル2〜3程度は欲しい

*2:LLMNR未記載など。