XPをなくそう

事務所から、WindowsXPが無くなりつつある。またAcrobatのバージョン9以前は無くなった。
私のいる部署では、OSや市販アプリのサポートライフサイクルを考慮してPCの購入を計画していて、今はWindows7の64bitを主な購入対象PCにしている。当然、Windows8からのダウングレードが選択できるなら、それを購入することにしている。
最近「WindowsXP」の切り替えが間に合わないという話をよく耳にする。個人的には「経営層の無知」が一番の原因だろうと思う。WindowsXPが長い間サポートし続けられたのは、「MicrosoftlonghornVista)の開発に失敗した」ことと「ネットブックが一時期流行った」ことが原因であって、本来であればもうとっくになくなってしまっているOSであったわけで、「間に合わない」とかいっているのは「当社には計画性がありませんよ」とアナウンスしているようなものだ。
まあ、MSの発表するOSサポート期間は、ここ何年か超絶適当で、変更に次ぐ変更だったため、正直なところ誰も「MSが本気で2014年でXPのサポートを打ち切る」とは思っていなかったのだろう。オオカミ少年効果。また、本当の意味で「OSのバージョンアップが期日を切って強制される」のは今回が初めてであり、そのような意識を持っていなかったことも原因として考えられる。たとえばWindows98のサポート期間が終わるときには、セキュリティ的な意味でのOS切り替えについて現在ほど厳しくはなかったので、98の販売が打ち切られた後に、なんとなくWindows2000以降への移行がゆっくり行われていった。Windows2000のサポート期間が終わるときにも、XPとの互換性がそれなりに高かったこともあって、それほど苦労せずに乗り換えが行えた。Windows2000がクライアントOSとしてそれほど使用されていなかったことも大きい。
しかし、今回は「XP」と「7」という、発表時期が8年も開いているOSの乗り換えだ。内部バージョンは5.1から6.1に上がっている。当然互換性はある程度保てなくなっている。また、移行をやらないという選択肢はセキュリティ的にありえなくなっている。さらに、Windowsクライアント用に、.NetFrameworkを用いない「ネイティブバイナリコード」を開発することが、流行らなくなってきている。自業自得とはいえ、担当者は大変だろう。
XP用の企業用アプリは多くが、ネイティブバイナリコードが作成できるVisualBasic6で作成されているが、Windows7用のアプリをとっくの昔にサポートが終了しているVisualBasic6で作成することは推奨できない。時代は変わったのだ。そしてVisualBasic6は以降の「マネージドコードしか生成できないVisualBasic」と互換性がない。多分ここが、もっとも乗り越えるのに困難なところだろう。

1.アプリをWEB化する。
2.アプリを.NetFramework化する。

これで、今後は問題なくOSの移行が行えるようになるだろう。