BIOSの設定画面のハードコピーを採取する

ハードコピーの採取は一般的に非常に簡単だが、しかしOSの管轄外にある画面のハードコピーについてはなかなか難しい。OSのインストール画面が難しかったが、VirtualPCなどの仮想コンピュータの発展によってそれほど難しくなくなった。しかしたとえば、BIOS設定画面とかRAID BIOS設定の設定画面は、PCやサーバによって異なるのでいまだに難しい。まあ、一般的にはVGA出力をキャプチャするようなハードが必要だ。
一般的にVGAをキャプチャする場合に使用されるハードは非常に高価だ。ハードコピーをとりたいというだけの目的で購入するのは難しいし、ハードコピー採取にはオーバースペックだ。だから非常に買いづらい。これを回避するために一つの方法として、ハードコピーの採取を目的としない機器を転用するという方法がある。
保守屋にとって、リモートでのコンピュータ操作は必須の機能だ。WindowsならRDP、LinuxならVNCSSHといった、OS起動状態でのリモートアクセスには非常に多くの手段が用意されている。しかし、リモートアクセスを提供するようなサービスが死んでいる場合に備えて、OSに依存しないようなリモートアクセス手法が準備されているとよい。それが、リモートKVMだ。リモートKVMというのは、キーボード、ビデオ、マウスという基本的な入出力装置を「over TCP/IP」で使用するための装置だ。リモートKVM装置のIPアドレスがわかれば、それに接続されているコンピュータのビデオ出力、マウス入力、キーボード入力を使用できる。
リモートKVMも高価だが、手に入れる理由としては、ハードコピーの採取という理由よりも通りやすい。
ということで、できるだけ安いリモートKVMを会社で購入してもらった。リモートKVMを用いれば、ハードコピーの採取は容易になるし、リモートKVMの存在を社内研修でアピールすればトータルコストを下げられる。なかなか一石二鳥だ。

まあ、VGAキャプチャをやるだけなら、ほぼ半額でこんなハードもあるので、予算と相談して購入すればいいんじゃないだろうか。