黒烏龍茶問題

黒烏龍茶が好きでよく飲んでいる。味が好きなのだ。また、350mlという量がちょうどいい。黒烏龍茶については、油の体内への吸収を妨げる効用があるとかいう話があって、油の多い食べ物と一緒に摂取することによって、その効果が発揮されるとのことだ。本当かどうかしらんが。
油の多い料理といえば中華料理で、黒烏龍茶が最も合う料理も中華料理だろう。実際中華料理店で黒烏龍茶がほしいと思うときは多い。焼餃子食べるときとか。
飲食店というのは、一般的に飲食物の持ち込みが禁止されていて、その禁止の理由には十分な妥当性がある。最も一般的な理由は、持ち込まれた飲食物が消費されている間、飲食店の提供する飲食物は消費されないということだろう。さらにいえば、飲食場所の提供というコストは、店が提供した飲食物の消費によって相殺されるべきであるっちゅうのが、飲食店の基本的なスタンスであって、それは守られるべきだろう。だから黒烏龍茶がほしくなることはあるけど、持ち込んだりはしない。
一方、飲食店で薬を摂取することは許されることがおおい。当たり前だが、薬は飲食物と競合しない。ここで思うのが「飲食物と一緒に摂取することで、薬的な作用がある飲食物を、飲食店で消費することは許されるのか?」という疑問だ。もっとわかりやすく言えば「油の摂取を制限されている人が、中華料理店に黒烏龍茶を持ち込むのはOKか」ということだ。他の薬的作用が期待される飲食物と黒烏龍茶が違うのは、「食前・食後では意味が無い」ということだ。
話は変わるが、メモを取る際、鉛筆のみが許されていて、シャープペンシルが許されていない美術館というのが多い。インクを使うようなボールペンとか万年筆が許されないのはまあ当たり前だとして、シャープペンシルが許されないのは何故か、ということを昔考えたことがある。まあ答えは「一見でボールペンとシャープペンシルは見分けがつきづらいので、学芸員がペンを注意する時にトラブルを起こしやすいから」ということが考えられる。シャープペンシルを許容するためのコストを美術館が支払いたくないということで、これもまたもっともな話だ。
シャープペンシルが許されないように、黒烏龍茶も許されないだろう。例外は数が多いほどコストを消費する。
ただし、こうも思う。黒烏龍茶位の薬効だったら拒否されるべきだが、非常に薬効が高い、黒烏龍茶タイプでかつ嗜好性が高い飲食物が発売された場合に、飲食店は持ち込みを拒否できるのか?できないだろう。そんな製品が現れたら飲食店はどうすればいいんだろうか。簡単な解決方法があって、それは「店でその製品を販売する」だ。

結論としては「日本中の中華店は黒烏龍茶をメニューに加えてくれ」ということだ(笑)