シリーズ Linuxの社内研修を立ち上げる その2 研修内容の精査と時間の見積もり

Linuxの社内研修を立ち上げる その1 研修の大まかな設計の続き
さて、研修内容の精査を行う。
範囲の選定
知識0を想定した場合、Linux標準教科書の内容を網羅すると範囲が広くなりすぎてしまうので、とりあえず問題なく保守作業ができるレベル以外は極力減らす。たとえばシェルスクリプトは「読める」必要は多少あるが、「書ける」レベルに達する必要はないので、説明で済ませる。またDNSサービスやsambaについては「立ち上げるレベル」の知識は必要ないので省略する。まあ、そんなこんなで最低限必要な知識を標準教科書から絞り込む。

教材の準備
とりあえず、動作する環境を見せたいので、準備するのは

  • Linux導入済みのサーバ
  • ノートPC
  • ターミナルソフト

ターミナルソフトは、TeraTermがいいだろう・

また、インストールもやってもらいたいので、

  • CentOS6.2のインストールDVD
  • CentOSが動作する仮想環境

を用意する。

その他LANカードやハブを適当に用意する。

時間の見積もり
さて研修期間だが、4日以上になると受講者が激減する。かといって1日2日で終わる内容ではない。よって、3日程度を目標とする。受講生が多くなればなるほど、オーバーヘッドが発生するので、3日程度の研修は、1対1で教えても2日ではどうやっても終わらないが、2.5日未満であれば必ず終わる程度のボリュームを見込む。見込んだボリュームと最低限必要な知識をにらみながら、なんとなく研修項目をテキスト化する。そしてテキスト化した内容をもとに、実際に1対1で研修を実行してみる。この結果「実時間」と「想定時間」の差異が当然のことながら発生するので、そのギャップを埋めてテキストを充実化させる。

今はまだ1対1での研修が行えていないので、これを3月までに一回実行して研修内容を確定する。

では、次回は「研修内容の確定作業〜理想と現実は大違い〜」でお会いしましょう。