シリーズ Linuxの社内研修を立ち上げる その1 研修の大まかな設計

LPICのLEVEL1をとるために、勉強を始められるような人材を育成することを目標として、Linuxの研修を来期4月以降から開始することになった。
その立ち上げを行うことになったので、まずは大まかな研修の設計を行う。

まずはどのLinux環境を用いるのか検討を行った。当社で用いるであろうLinuxディストリビューションはRedHatEnterpriseLinux(RHEL)だ。なので選択肢としてはFedoraとか、RHEL互換のサーバOSであるところのCentOSやScientificLinuxが考えられる。まあ、FedoraLPICを学ぶためには妥当でない*1ので、とりあえずCentOSの5.5くらいで実験してみようと思う。
次に教材だ。教材としてはLPI JAPANが出しているLINUX標準教科書で問題ないだろう。この教科書で学べば、LPICレベル1の勉強を自分だけで進められる程度の基礎は身に付くであろう。
教材とディストリビューションの目処がついたので、次にPCの準備を行わなくてはならない。DELL等のくせのないPCがいいのだが、研修に使えそうなPCはノートPCがほとんどで、そのままLinuxの研修に使えるかどうかわからないし、毎回同じPCが使用できるかすらわからない。もし違うPCを使用する場合、毎回研修内容の検証を行ったり、ドライバを探したりインストールしなければならず、それがめんどくさい。ということで、WindowsPC上に仮想環境としてLinux環境を構築することにした。
では、仮想環境は何を使おうか。多分一番簡単なのがVirtualPCだが、VirtualPCLinuxと非常に相性が悪く、インストール時のおまじないが多すぎるため、却下。となるとOSを選ばないvmwareであるが、vmwareは環境構築する時のハードルがVirtualPCに比べて高いので、研修の間は良いが、研修後vmwareの環境構築で挫折して、Linuxの勉強をやってくれないという本末転倒な状況を引き起こしかねない。
VirtualPCのように簡単で、vmwareのようにOSを選ばない環境があればそれを使おうと考えていたら、VirtualBOXでいいじゃないかという結論を得た。VirtualBOXは比較的どんなディストリビューションにも対応しており*2、またインストールも操作も直観的だ。

まとめ:

ではまた次回、「研修内容の精査と時間の見積もり」でお会いしましょう。

*1:Fedoraはどちらかというと実験的なディストリビューションで、更にLPICとは使用する技術の世代が違いすぎる

*2:Solarisにも対応している!