WindowsPEをためす

WindowsPEがいつの間にやら3.1になっていた。WindowsOSがこわれたときのデータサルベージに最適なツールだ。
個人的にストレージをRAIDコントローラ越しに認識するNT系のOSが壊れた時の復旧方法は、回復コンソールが一番いいと思うが、回復コンソールはデータサルベージに役立たずだし、必ずOSを復旧できるとは限らない。
RAIDコントローラを積んだサーバのOSが壊れたとき、データサルベージは結構難しい。なぜならRAIDコントローラのドライバを積んだ、同一サーバ内の別OSからしか、そのデータにアクセスできないからだ。
一般的にRAIDコントローラを積んだサーバのデータサルベージを行う場合、

  1. OSを修復インストールしてデータサルベージを行う。
  2. HDDを挿すスロットが余っていれば、そこにHDDを挿してRAIDコントローラに認識させて、新しいドライブを作成し、新しいドライブにOSをインストールして、そのOSから迂回してデータサルベージを行う。
  3. CDブート可能なサーバであれば、RAIDコントローラをあらかじめ組み込んだbootableCDを作っておいて、データサルベージを行う。
  4. USBストレージブート可能なサーバであれば、そのUSBストレージにOSをインストールして、更にRAIDコントローラドライバをインストールして、データサルベージを行う。

という方法がある。
1についていえば、修復インストールは、論理的な損傷の場合は問題ないが、ストレージが壊れかかっている状態の場合に、書き込みを行う必要があるので危険だ。
2については、必要な時間と金額コストが大きい。

というわけで、3か4が妥当な方法だろう。
上記3の方法として、WindowsPERAIDコントローラドライバを組み込んでおくことが非常に有用だと今更気付いたので、保守しているサーバのドライバ一式を組み込んだWindowsPEを作ってみた。

方法はこの辺を参照。まったく簡単だ。
ISOイメージファイルがあっさりと完成した。ファイルサイズは165MB程度。CDに焼きBootしてみたところ問題なくRAIDストレージが認識できた。
しかもUSBストレージを挿したところ、自動認識してくれるので、データサルベージは全く問題なく行える。すばらしい。