未来の話

実は個人的に結構現在の会社組織については不満があって、その不満のほとんどが「未来への投資が少ない」ということだったりする。
なんというか、現状維持への投資はそれなりに多く、それはそれで評価できるのだけれど、汎用的な技術という、会社の根本を支え、かつ育成にある程度時間が必要なことを計画的に行っていない。すべて、社員の自主努力に任せている。この原因を考えてみると、単純に汎用技術に明るい責任者がいないからだと思えた。逆に言えば汎用技術に明るい人を汎用技術に明るいという点で評価するような仕組みがない、または責任者になった人物が、未来を見据えて自らの汎用的な技術力を高めようという意識、汎用的な技術力を身につけさせるための指針作りのために勉強しようという気がないのが原因だろう。
責任者たちがどれくらい不勉強かといえば、「フォローしなければクラウドの概念すら身につけようとしない」「akamaisalesforceという会社を聞いたことがない」レベルだ。たとえば総務部であれば、これらの知識は必要ないかもしれないが、戦略的に技術力を高めることを使命とされている部署の長たちが、その使命を全うするために必要な最低限の知識すら身につけていないことは恐怖でしかない。
現段階で意識的に個人で行っていることは、入社5年目程度迄の後輩については基礎的な技術力を身につけさせるための書籍を貸与すること(戻ってこなくてもかまわない)、上司に対しては企業技術戦略に必要と思われる書籍を同様に貸与することだ。ただし、内容が難解すぎては誰も読んではくれないので、その辺のバランス取りが結構難しい。
ということで、今年上司に貸した本と後輩に貸した本を一冊ずつ紹介する

上司向け


後輩向け