大どんでん返し

大どんでん返しの物語が好きでたまらない。しかし「人生は短い。あの本を読んだらあの本は読めないのだ」という格言にもあるように、私もそう多くのどんでん返しの物語を経験しているわけではない。
以下に例を記載するが、ネタばれっぽい気がしないでもないので、読まないように。
























1.小説でしかできないどんでん返し
いわゆる叙述トリックというものの中には、基本的に小説でしか行えないものがある。「画をみせてしまったら終わり」というタイプだ。「ロートレック荘事件」とか「殺戮にいたる病 」なんかはそれに当てはまるだろう。個人的に好きなのは、「ハサミ男」や「神のふたつの貌」だ。
2.漫画でしかできないどんでん返し
あらかじめ画を織り込んでおきながら、それを伏線と感じさせない手法は漫画でしか行えない。個人的に好きなのは「Marieの奏でる音楽」や「七夕の国」だ。
3.ゲームでしかできないどんでん返し
主人公キャラクタへの感情移入と、登場人物とのインタラクティブなやり取りによってのみ可能などんでん返し。この場合、主人公は記憶喪失でなければならない。これを見事に表現したのが「ヘラクレスの栄光3」と「Ever17」だろう。どちらも圧倒的に面白い傑作だ。
4.メディアによらないどんでん返し
物語の構造としてのどんでん返しはメディアを選ばない。「ユージュアルサスペクツ」とか「11人いる!」とか「ソウ」は特にメディアを選ばないだろう。