北朝鮮の飛翔体が「ロケット」か「ミッソー」かが話題になっていた。その中で、ロケットだったら東に飛ばさなくても良いじゃないかという論があったらしい。
言うまでもなく、ロケットは東に飛ばすことで、自転速度という速度を付加できる。赤道付近が最大でおよそ1670km/h(40000km/24h)という速度だ。日本の東京付近の自転速度は1360km/h。日本のロケット発射が種子島で行われるのは「赤道」に近いほどこの速度が大きいから(約1440km/h)・・というのも間違いなくひとつの要素だ。
藤子F不二雄氏の短編に「宇宙からのおとし玉」という物語がある。その中で通称タマゴンとよばれる宇宙人は、地球から脱出したいが、脱出できない。タマゴンは主人公にこんな事をいう。
「地球の重力を抜けるためには11.2km/sの速度が必要なんだ。僕の能力はそれにちょっとだけ足りないんだよ*1」
そのちょっとだけを補うため、タマゴンはある方法を使うんだが、あの方法を使うんだったら、赤道直下に行けば良かったんじゃないだろうか。あの方法では日本と赤道直下の自転速度の差(300km/h)は稼げないだろうから。
*1:記憶100%なので細かい表現は異なるだろう
