星新一 ショートショート

http://www.nhk.or.jp/hoshi-short/
「ひとつの装置」が激しく意味不明な演出だった。初見の人を置き去りにしている。原作付きの作品で、原作のイメージビデオ作ってどうすんだ。

妖精配給会社 (新潮文庫)

妖精配給会社 (新潮文庫)

詳細を知るためには、文庫を買うべきだが、どうしても知りたい人のために。
ネタバレ有りのため以下に記載する(ただしソースはソニー脳内)。
以下反転で読めます。













//START
ある高名な博士によって発明された「なにもしない装置」。その博士はこの装置こそが現在もっとも必要とされる装置だと主張し、誰でもさわれるような場所に設置した。その装置にはボタンが一つだけあった。人々は自分がボタンを押下することで何かが起こるのではないかと期待し、日々だれかが押下する。しかし、何事も起こらなかった。
一方世界の情勢は悪化し、戦争が勃発。やがて人類は絶滅する。その装置のボタンを押下するものはいなくなった。
ボタンが押下されなくなって1000年。その装置はレクイアムを奏でた。
//END

という内容が、あの映像のどこでわかるというのだ。
まず、最大の問題点は流れた音楽がレクイアムであることが、視聴者に伝わらないことだ。
さらに、文中に仕込まれている伏線がことごとく無視されている。制作者に読解力が無かったのか、制作者がアーティスト(皮肉)だったのかのいずれかだろう。今までで最低の出来。