WEPでWINNYを

ファイル共有による情報漏洩が多くなっている。これに伴っているのかわからないが、政府組織でこんなことが議題にあがっているようだ。
この議題が成立した場合*1、今後ありえることとして、無線LAN乗っ取りによるファイル共有が考えられる(もちろん犯罪)。
たとえば、Winnyでは既に今誰がそのファイルを公開しているのかをIPレベルで特定可能だ。であればWinnyを使おうという人がインターネット上の真の名である、IPアドレスMACアドレスを名乗ろうとは思わないだろう。
IPアドレスを簡単に偽装*2する手段は、暗号化が一切されていない無線LANルータの乗っ取りだろう。MACアドレスも毎日偽装すれば、本人を特定される可能性はきわめて低い。IPを偽装する方法として、これほど楽な方法は無い。またWEPもほとんど意味を持っていないのでこれに準ずる。これが一般に知られているかといえば、まったくそんなことは無い。
任天堂ほどの企業が、いまだにWEPしか使えないゲーム機(DS)を売っているのがその傍証だ。DS自体の通信にはこれで十分だろうが、勝手に入ってくることが出来る穴をネットワークに作らざるを得ないという点は大きい。DS用の無線LAN設定が、誰か知らない人のWinny接続をサポートする可能性は十分にある。*3

*1:成立しない場合でも少なからず発生すると思われる

*2:という表現が正しいかどうかわからないが

*3:現実的にはポートがふさがっているため使用できないケースも多いだろうが