古代分が足りない!

有名なゲーム作曲者に古代祐三という人物がいる。
どんな人かといえば、イースソーサリアンやスキームやアクトレイザーベアナックルザ・スーパー忍カルドセプトやミスティブルーの作曲をした人だ。
んでもってこの人の書く曲のクオリティは、ハード制約に比例すると個人的に思っている。ハードによる制約が大きければ大きいほど、クオリティが高くなるのだ。
たとえばSFCだ。SFCの音源やらドライバは、初期には泣きたくなるほどの品質だったらしい。苦労して何とかまともな音楽が鳴る程度にまで持っていったが、「アクトレイザー」が考えられない圧倒的なクオリティを提供したことによって、各社は衝撃を受けた。特に衝撃を受けたのは、FFで有名な植松伸夫氏で、出来上がりつつあったFF4の音楽部分を作り直したとのこと(DTMマガジン06/02より)。
そんなチープな環境では神がかり的な手腕を発揮する古代氏も、近年は話題に上ることもなくなっていた。
ゲーム音楽と普通の音楽のシームレス化が進んでおり、その波に飲み込まれていたと個人的には解釈している。
近年の曲には圧倒的に古代分が足りないのだ。

世界樹の迷宮をやっている。音楽は古代分満載でむねきゅんだ。なんとなく「わざわざコストをかけてチープな音源をエミュレートしてるっぽい」気がする。

すばらしい。