ライフライン

和製英語であるというのは誤解である。かといって英語圏で日本で使われている意味で通じるかといえば、ほとんど通じない言葉である。なぜ通じないのか?答えは「同音意義語が存在する」かつ「英語圏で存在をほとんど知られていない専門用語」からだ。

そもそも、インフラとしてのライフラインという言葉がつくられたのは1971年のサンフェルナンド地震の時だそうだ。一般的にはほとんど普及しなかったようだ。ネイティブに通じないから和製英語という発想は短絡的だ。どこの馬鹿がこんなこと言い出したんだろうか?

たとえば「剔抉(てっけつ)」という単語を外国人が話したとき、そんな言葉は存在しないと否定する前に、大抵の人は辞書を引いてみるだろう。lifelineという言葉は、ある程度の語彙を備えた英英辞典にはインフラ的な意味が掲載されている。

外国人の言うことや、外国かぶれの馬鹿の言うことを盲信するのは、やめたほうがいい。